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『へ〜っ、意外に面白いかも!』

約束をさせられて、家の納屋の二階の窓際に二人で立っている。

もう一歩、香苗に近寄ろうとすると、パッと振り返って、
『今度の日曜日に使わせてよ!?』

返事も聞かない内に、階段を降り始めた。

香苗を送ろうとしたけれど、
『家、二軒隣ぢゃん!』と断られた。


日曜日の事を考え、納屋の二階を片付け、作戦を考えた。
もちろん、風呂でしっかり体を洗い、この頃ほぼ毎日している、バットの素振りをした。
(もちろん、香苗をオカズにね!)



『いらっしゃい、私達は野良に出ちゃから、お構い出来無いけれど、ゆっくりしてきなよ!』
と言うお袋に、
『お早う御座います、絵を描きたいだけですから、大丈夫でーす。』
と日曜日の朝、香苗は笑顔で応えた。
片方に出来るエクボが可愛い!

ボケッとしている僕を後目に納屋に向かう、香苗の後を追う。

階段を昇る香苗のスカートが揺れる。
白い太腿が目に入る!
香苗が昇りきる直前に、白いパンツが見えた様な気がした。

『わぁ〜、片付けてくれたんだ!』
と、二階に上がった香苗が再びエクボを作る。

『結構大変だったんだぜ!』

と応えながら、ヒーターのスイッチを入れ、階段の落とし戸を閉めた。

香苗は窓際に陣取って、準備をしながら、
『サンキュー!』とまたエクボを覗かせた。

香苗の準備を手伝ってると、
『舞人は何処で描くの?』
と訪ねてきた。

『気にするなって、それに、今は秘密なんだよ!』

『ふ〜ぅん。』
もう、絵描きモードに入ってる香苗は、気もそぞろだった。

香苗が絵に集中してるのを確かめ、一応僕も絵を描く準備。

『あれ〜、何でこっちに向いてるの?』
と僕のイーゼルを指差す。

『え〜っと、俺、人物画が苦手だから、絵を描いてる香苗を描くんだよ!』

『や〜だ〜っ、恥ずかしいぢゃん!』
直ぐに頬を桜色に染めた。

『頼むよ、人物画の課題がまだなんだし!』

『しょうがないなぁ〜!』
と、窓の外に集中し直した。

香苗の瞳には、農村と言うには、民家が多く、住宅街と言うには、自然が多過ぎる景色が写っていた。
僕の瞳には、窓から斜めに差し込んでる光の中に香苗が浮かんでいる。


最近は、僕も真面目に絵を描く様になってきたせいで、かなり集中していて、時間を忘れてしまった。

『休憩〜、忘れ物、取りに戻るけど直ぐに戻るから!』
っと、落とし戸を開け香苗が出て行く。
僕は母屋でお茶の支度。

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あきゅろす。
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