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香苗に告って3ヶ月、手も握ったし、キスもした。(直後にビンタのオマケ付き!)

後は・・・なのだけど。

切っ掛けは、美術の授業中に石膏像をデッサンしていた時に香苗の後ろ姿を見た時だった。


イーゼルに真剣に向かう姿をスケッチブック越に見た香苗の三つ編みの間から覗く襟足に「ドキッ!」とした。

まだ暑かっし、真剣なのか、どちらかと言うとちょっとポッチャリしてる為なのか、汗ばんだ香苗の背中に制服のブラウスが張り付いてた。

そして、張り付いてるブラウスからブラ紐が透けて見えたから更に「ドキッ」とした。
ついこの前まで、ランドセルだったけれど、いまではそんなに珍しい光景では無いんだけどね。

香苗に近付く為に好きでも無い美術部にも入部した。

部活の帰り道、二人で並んで歩いてると香苗が、

『冬の景色は好きだけど、寒くって風景画描くのが大変だよね?』

メガネ越に、大きいけど少し垂れ目気味な香苗の瞳が問い掛けて来た。

『う〜んっ、でも、家の納屋の二階からの眺めなんか面白いと思うよ!』

『そうなの?』

『これから、ちょっと覗いてみる?』

全く、絵心が無いし自信も無い!
有るのは下心だな!

そんな様子を見抜いた様に、
『また、変なん事をし無いなら、ちょっとだけ覗いて見ても良いよ!』

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