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お母さんは仕事で帰りが遅いので、いつも夜は叔母さんの家で過ごしてるのが日課になってる。
遊び疲れた妹の絵梨は、お姉ちゃんのベッドでスヤスヤと寝息をたてているので、「幼稚園児は宿題無くって良いな〜」なんて考えてるとお姉ちゃんに小突かれた。
『もう少しなんだから頑張らないと!』
ちょっと乱暴だけど、いつも、勉強を教えてくれたり、遊んくれる美里奈お姉ちゃん。
叔母さんが、部屋のドアから顔を覗かせて、
『二人共、宿題終わらせたら、お風呂入っちゃてね!』
『ハーイ、美里奈はとっくに終わってるよ!』
とお姉ちゃん。
『アッ、ナオちゃん今日はママは遅くなるからお泊まりね!』
と言いながら、絵梨を抱きかかえ、
『エッちゃんは叔母さん達の部屋ね!』
と妹を起こさない様に連れて行った。
なんとか、お姉ちゃんに手伝ってもらって、宿題を片付けてお風呂場に行く。
ポイポイと服を脱ぎ捨てて掛湯をして、お風呂に飛び込む、お姉ちゃんは意外にもゆっくりと入ってきた。
その割りには手早く、シャワーを浴び、髪や体を洗い始めてる。
のんびりしてると、
『ボーケーっとして無いで背中位洗ってよ!』
とスポンジを手渡されたので、渋々と背中を洗い始めた。
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