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『あっそう、それで?』
もしかしたら、新手の囮捜索?
『もし宜しければ、ちょっと取材させて頂きたいのだけど。』
うぜー、お断りだよ!
『事務所通してくれないとだ〜めっ!』
とアパートに向い始めた。
『あ、あの、ちゃんと謝礼払い・・・』
『だーかーら、事務所通してね!』
と営業用の名刺を差し出しさっさとアパートに向かう。
跡を追われるのを用心して寄り道しながら、ローズ婆さんに電話で事の次第を話した。
『わかってるだろけど、気を付けて帰りなよ、ヤサに着いたら、電話するんだよ!』
この業界で商売するなら、正直で、注意深く無いとね!
目に付いた、バーガーショップに寄り、時間を潰し、跡を追う者が居ないか、確認する事にした。
ハンバーガーを頬張り、ポテトを突っついてると事務所から電話が掛かってきた。
『カトリーナかい、アンタにご指名だよ、それと大将が話しだってさ!』
『おうっ!さっきの聞屋の相手してやってくれや!』
『えっ?』
『いやね、この業界も不景気だろ?ここらで、アピールしとかねーとな!』
『え、えっ?』
『オール分の銭はおめーに払う様、話しは付いてからよ〜、相手してやんな。』
『どこまで喋って良いのよ?』
『ま〜っ、名前とかは伏せときゃ良いんじゃ無いかあ?』
『そんなぁ、いい加減な〜っ!』
いきなり、ローズに代わった。
『そこまで、タクシーで行くらしいから、居場所教えな、それから、ホテル代、タクシー代も向こう持ち、取り分は全部お前さんのものだからね!』
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