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文章修業家さんに40の短文描写お題
01. 告白(銀魂:銀京)
「俺は別に」不意に零れた言葉。
「俺は別にお前に幸せになって欲しい訳じゃない」
(そんなこと、とうの昔から知っている)
飲み込んだ言葉を、伸びた影が嘲笑った。

*幸せは人それぞれ

02. 嘘(BASARA:チカナリ)
これは嘘なのだと、今でも思っている。
奴の体はこの暗く深く冷たい海が飲み込んでしまった。
奴が自分に笑いかけている間は、この海も己を包み込む暖かさを持っているような気がしたものだった、けれど。

*中国と四国の間の瀬戸内海にときめく。

03. 卒業(銀魂:3z沖土)
「じゃあな」と彼は言った。
「さようなら」と僕も返した。
また会いましょうは、言わなかった。
(だって僕らは離れる訳じゃないから)

*総吾もトシ子も泣かない子
04. 旅(銀魂:坂高)
旅人も、帰る場所が無ければその行為は逃げるのに等しいから。
「俺が、お前の帰る場所になってやるよ」

返事は、イエスでいい。

*偉そうな高杉

 05. 学ぶ(BASARA:佐+幸)
「旦那、いい加減学習しなよ」
呆れ顔で呟いた忍の顔を、背中は大地に貼りつけたままぼんやりと見上げた。
自分はまた、何かを間違ったのだろうか。
忍の向こうに見える空は、只、青かった。

*旦那は青春を謳歌している

 06. 電車(銀魂:3z万斉)
窓枠に肘を突いて、口ずさむ歌はどこか不完全だ。
此処から見える街のネオンの光のように。
けれどそのネオンも一瞬で目の前を通り過ぎて、後には闇だけが残った。

*万斉は電車通学のイメージ


07. ペット(鰤:ノイ+ザエ→イル)

「嫌だなあ」

奴は破顔した。
(久々に見る満面の笑みだ)
そして言った。

「あんなカス、ペットにもなりゃしないよ」

俺は少し、あいつの兄という存在を気の毒に思う。

*お兄さんに対しては間違ったツンデレ

 08. 癖(BASARA:慶+秀)
地面に俯せている彼を見た。
こうしてみるとまるで昔のままの彼だ。
だがその昔の彼の仕草も癖も、とうの昔に思い出せなくなってはいた。

「俺達、お互い離れすぎたよな。秀吉」

*お互いまだ心残りが凄くあるといい

 09. おとな(トリブラ:イオラド)
「     」 
ああ、彼はあんな無垢な瞳をしていてその実私と変わらぬほどには大人であるのだ。
後悔を悟られぬよう、言葉を絞りだす。
「さあ、どうだろうね相棒」

*ラドゥはイオンを子供扱いする

10. 食事(歪アリ:ビル+アリ)
「シチューは、いかがですか?」
真っ白な壁真っ白なテーブル真っ白な皿、シチューも白。
独り緑を纏ったその人は、そこだけ金の目を細めた。

*副題:緑の男。

11. 本(BASARA:学園チカナリ)
本が好きなのは、分かる。続きが気になるのも、分かる。だから早く読みたいのも、分からなくはない。
だけど。
「なあ、何も恋人の目の前で読書しなくてもいいだろ?」

*無視される長曾我部

 12. 夢(BASARA:市)
相手が自分を想っていたら夢に出て来る、なんてそんな絵空事を信じたこともあった。
「…ながまさ、さま」
彼は、未だに夢にさえ出て来ない。
そんな夢は、いらない。

*ちょっと危なくなってきた市
13. 女と女(BASARA:市+濃)
なんて美しい人だろう、女の市にもそう思わせる人だった。
兄様の隣で強く、潔く、儚く、そして何より美しく微笑んでいた。
(ああ、市もああなれたらいいのに)

*ちょっとしたジェラスィ―。

 14. 手紙(銀魂:京次郎)
結局、彼は手紙一つ残さずに此処で消えてしまった。
もし、何か彼が何かを遺していたら、あるいは−そう考えて首を振る。
そんなもの、あったとしても自分の手に触れる資格はない。

*内容云々より手紙→遺書っていう発想は人間としてどうかと。

 15. 信仰(トリブラ:エステル)
ああ、主よ。
彼女は祈った。
彼女は優しさだけでは何も救われない事をよく知っている。
けれど、何かを信じる心の美しさはそれよりもよく知っている、そういう少女だった。

*エステルは賢い子

16. 遊び(鰤:イルザエ)
「…つまらないな」
桃色の髪がさらりと揺れた。
「まったくつまらない」
それじゃあ一体何がお前を楽しませるんだ?他人の、そして自分の生死にもお前は顔色一つ変えないくせに。

*遊びじゃない気がするけど勿体無いのでうp。

 17. 初体験(銀魂:沖土)
悪くないな、と思った。
初めてのデート、いつもは素っ気ない彼も今日は心なしか素直なようだ。
「総吾」
自分の名前と共に差し出された彼のアイス。
うん、まったく悪くない。

*初体験というお題で初デートにしてしまうチキン。

 18. 仕事(銀魂:3z銀万)
「ああ、忙しい」
ボールペンをくるくると回しながら彼はそう嘆く。
「嘘ばかり、」
不満を溢した唇は、すぐに彼のものに塞がれた。

*ありえないくらい短い

19. 化粧(BASARA:長市)
女性にとっては信じられない話かもしれないが、私は化粧というものが苦手だ。
「長政様?」
私の名前を呼ぶその唇も、紅など纏わぬ方がより一層美しく見えるというのに。

*女心の分からない長政様

20. 怒り(BASARA:チカナリ)
「何を言う!我にはもう貴様だけだ長曾我部、貴様意外の人間などどうなっても…」
「元就、お前そういうとこが昔と全然変わってねえよ」
我知らず、平坦な声が出た。

*根本的なことが分からない毛利




21. 神秘(学園BASARA:親+政)
「本当に女体ってのは神秘だよな」
パラパラとページを捲りながら元親が感慨深げに呟いた。
「お前なあ」
少し溜息を吐いて続ける。
「気持ちは分かるけどエロ本読みながら言うなよ」

*元親の意見に一票

22. 噂(銀魂:3z沖土)
「土方さん、彼女いるんですかぃ?」
「は?」
「クラスの奴らが、言ってやした」
「………」
いつになく真剣な総吾の目。
俺はどうやってこの誤解を解こうかと考えを巡らせた。

*総吾は楽しんでる

 23. 彼と彼女(BASARA:前田夫妻)
「うまい!やはりうまいなぁまつの飯は!」
「なあ、あのさ…」
「犬千代様、飯粒がお顔についておりまする」
「ん?ああ、済まぬな」
「ねえって」
「そんなに急がずとも、ご飯は逃げませぬよ」
「はは、そうだな」
「まつ姉ちゃん!」
「無視かよ」

*前田夫妻はお互いがいるだけで幸せ

24. 悲しみ(OO:ハレ+アレ)
僕は、彼の非情さを
(俺は、奴の甘えを)
決して許したくなかった
(許せなかった)
この世の誰よりも近しい僕らなのに。
(その一点で俺達は交われない)

*近いようで全然違うハレアレ

25. 生(鰤:ノイトラ)
勝ち進む、ことだろうと思う。
負けた瞬間そいつは弱者だ。
弱者はもう強者の影に怯えながら生きるしかない。

そんなものを、生とは言わない。

*俺が最強だ!流石ですノイトラ様!

26. 死(鰤:ザエルアポロ)
無意味なものだ、と思う。
生も無意味なら死も等しく無意味だ。
…僕にとってはの話だが。
それは、僕に言わせれば数多の通過点のうちの一つでしかないのだ。

*上とセット。自惚れてこそのザエルアポロ・グランツ!

 27. 芝居(BASARA:秀+半)
眼下に目を向ければ天下を狙い、争い欺き潰し合おうとする人の群れ。
「まるで茶番だ。そう思わないかい、秀吉?」
「ああ、だが我らもまた登場人物の一人だ」
−酷く、出来の悪い芝居の中の。

*意味が本当に分からない

28. 体(OO:ロクアレ)
引き締まった体の、首筋から胸、腹部、その下までを指でなぞる。
彼はくすぐったかったのか、僅かに笑い声を洩らした。
ああ、この体の指先一つまで、俺のものであったとしたなら。

*よく考えずとも犯罪思考


 29. 感謝(銀魂:銀京)
「ありがとうな」
そう言われて彼は不思議そうな顔をした。
「何もしとらんが」
訝しげな声に口元がゆるむ。
「違うよ」

君が生まれて来てくれたことに、ありがとう。

*ありがちありがち。


30. イベント(BASARA:サナダテ+保護者)
「よっしゃあpartyだぜ幸村ぁぁぁ!」
「承知致しました政宗殿ぉぉぉ!」
若さ全開で飛び出すバカップルに、知らず胃が痛むのを感じた。
「…猿飛か」
傍らを見れば、同じ顔色の人がもう一人。

*ありがち続き


31. やわらかさ(BASARA:光濃)
女には、男にはない柔らかさがあると思う。
だからこそ、その体を引き裂いてみたいバラバラにしてみたい。
ああ、あの白く柔らかな肌に刃を入れたなら、彼女はどんな甘やかな悲鳴を上げるだろうか!

*自重し損ねた

 32. 痛み(銀魂:京次郎)
左目の傷が、疼く。
彼がこの世を去ってからずっとだ。
治まることのない痛みも、彼の最期の置き土産だと思えばむしろ愛しいだろう、と自嘲気味に考えた。

*妄想を詰め込んでみた

 33. 好き(銀魂:坂高)
「好きって言え」
「?晋助は甘えたがりじゃのー」
辰馬が苦笑した。

そういうんじゃ、ない。
愛を確かめたい訳じゃない。
只、「…足りねえんだ」

*うちの高杉は我侭

34. 今昔(いまむかし)(銀魂:チカナリ)
姫若子、と、嘲笑と侮蔑を込めてそう呼ばれたのは今は昔の話。
だが、

「貴様のそういう所が、女々しいのだ」

花束を両腕に抱えた俺は、恋人のその言葉に打ちのめされた。

*姫若子はチカナリスキーなら一度は通らなくてはならない道であると思う

 35. 渇き(OO:ロクアレ)
渇ききった涙の跡を、彼の指が優しくなぞる。

「大丈夫、なのか?」

不安げに響く声も、僕の内面には何の変化ももたらさなかった。
多分、もう枯れて果ててしまったのだ。
感情も、涙も、全部。

*夫婦も倦怠期があります

 36. 浪漫(銀魂:坂高)
「宇宙でデカい商売する、ゆうんは浪漫じゃと思わんか?」
「さあ…」
浪漫になんて言葉に興味はないけれど、そう言った辰馬の笑顔はいつもよりずっと、輝いていた。

*浪漫はどこだ

37. 季節(鰤:イルザエ)
春は、好きだ。
夏は、多少暑いが我慢できなくもない。
秋も、嫌いじゃない。
だけど、冬は。

「寒い冷たい暗い暗い暗い!」

誰か、早く。

*この後お兄ちゃんが来るんだよと言い張る

 38. 別れ(トリブラ:イオラド)
「済まない、相棒」
目を伏せたまま彼はそう言った。

何を、馬鹿なことを。

自分が聞きたいのは謝罪の言葉ではないというのに。
だが、彼はそのまま深い海の底に呑まれてしまった。

(ああ、さようなら。我が友)

*もっと言いたいことがありそうだったイオン

 39. 欲(銀魂:似万)
「何か、欲しい物はあるかい?」
そう問いかけると
「特にはないでござるよ」と彼の声。

彼の欲の無さはそのまま彼の物事に対する無関心さを表している、と知ったのは随分前のことだ。

*京ちゃんとは違う意味で物を欲しがらない万斉

 40. 贈り物(BASARA:長市)
「これ…」
嬉しそうにこちらを見つめる妻の視線に居たたまれなくなって、私は彼女に背を向けた。
「…ありがとう、長政様」
その彼女の言葉が、私にとって何よりの贈り物だ。
それを伝える術が私にはないのが少しだけ、悔やまれた。

*ラストは爽やかに行こう




あきゅろす。
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