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企画夢
お金が無い分心を込めて


「寒いねー…」

「冬ですから寒いのは当たり前なのですよ」

「そうだよねー…」


私は今梨花と二人でテレビを見ている。
テレビの中ではお笑い芸人が典型的なボケとツッコミを披露していた。


「ねー梨花」

「なんなのですか?」

「これどーぞ」


とん、と机の上に今日のため用意しておいた物を置く。
梨花は不思議そうな顔をしてそれを見つめている。


「……クリスマスプレゼント」

「…とても美味しそうな肉じゃがなのです」


そう、それはお皿に盛られた肉じゃがだった。いつか梨花は肉じゃがが好きだと言っていたのを私はちゃんと覚えていた。
私はお金とかはもっていないからこれしか思い浮かばなかったのだ。


「……ボクのために作ってくれたのですか?」

「うん。……お金無いからこんなのしかあげられないけど…」

「こんなの、じゃないのです。この肉じゃが、ボクはとってもとっても嬉しいのですよ。」


梨花はそう言って笑い、お箸を掴んだ。
お箸が肉じゃがを摘み、梨花の口に運ばれる。
梨花の喉が動くまで私は酷く緊張していた。
ごくり、と自分が唾を飲み込む音が聞こえる。


「おいしいのです、にぱ〜☆」

「よ、良かった……」


梨花はそう言うとあっと言う間にぺろりと肉じゃがを食べてしまった。
おいしいと言ってくれながら。
勿論梨花からのクリスマスプレゼントも貰った。


……かなり嬉しかった。







(知ってるのですよ、苺が大の料理苦手なことくらい。)

(この肉じゃがを何回も何回も練習してくれたこと。)

(そしてとってもボクのことを好きなことも。)






──────

梨花ちゃんです。
クリスマスです。

よーするに、ヒロインは梨花ちゃんにクリプレをあげたいわけですがヒロインにはお金が無いのですね。でー、梨花ちゃんが前に好きだと言った肉じゃがを作ったわけです(梨花ちゃんが肉じゃが好きなのは適当)←

ふぅ、長い説明だ←
まぁとりあえず…Meery X'mas!!
(^∀^){なのです






20081208



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あきゅろす。
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