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まどろみ
嗚呼、神様、







「圭君、」


「何だ?」


部活の帰り。レナは用事があって先に帰った。

だから、久しぶりの二人っきり。


「圭君は、私のこと好き?」


「と、突然なんだよ!!!ま、まあ好きだぜ?仲間だしな。」


仲間、か。でもどもってる圭君かわいー。


「どもってるよー。圭君は恥ずかしがりやだなー。」

からかう様に笑うと圭君は顔を赤くして騒いだ。それがまた可愛いんだけどなー。


「恥ずかしがりとかじゃなくてなっ!!お前はそんなこと言って恥ずかしくないのかよ!!」


「恥ずかしくなんかないよ。」


きっぱりと、言う。そしてふ、と笑った。


「恥ずかしくなんかない、だってあたし圭君のこと好きだもん。」


それを言うと圭君はまた顔を真っ赤にしてそんな事を恥ずかしげもなくいう事がなぁっ…とかなんとか呟いてる。もぅ、かぁいいなぁーー。


「おおおおおれも、苺のこと好きだぞ!!!」


「さっき聞いたよ?」


口元を綻ばせ私は言った。

ば、とそっぽをむいた圭君の耳は真っ赤だった。









ああ神様。

願わくば、優しすぎるこの少年が

もう二度と怯えることがありません様に。






嗚呼、






















08,06,06








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