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まどろみ
となりのせきのへんたい







「六道君どうしてそこにいるの」

「クフフv勿論愛しのマイプリティーガール苺を迎えに来たのですよ」

「妄想も大概にしろ」




となりのせきのへんたい






「六道君私の半径百万キロに近づかないで」

「クフフフ恥ずかしがり屋さんですねvでもそこも愛しいです苺vv」

「近寄るな近寄るな近寄るな近寄るな」

「クッフー!!僕には分かってますよ!嬉しいんですね!!全くもうツンデレの苺は困り者ですねー…。そんなとこも可愛いですけどね!!」

さっきから(ていうか朝からなんだけど、)私の隣に引っ付いているこの変態はこの前転校してきた六道 骸君。何の因果か(本当に何なんだ)私の隣の席に来てしまったのである。


そこからが悪夢のはじまりだった。


「苺、誘っているんですか?」クフフと意味の分からん笑い声を上げて妄想の世界に入っていく六道君を冷めた目で見つめ大きく溜息を吐く。先生、何でコイツを私の席の隣にしたんですか。


今でも鮮明に思い出せる六道君との出会い…(ついこの間なんだから忘れてたらやばいんだけどね)



[君の名前は?]

[秋姫 苺って言うの。よろしくね、六道君。]

[あの、苺…]

[(何で突然呼び捨て!?)な、何六道君]

[結婚しましょう!!僕と苺の小指…いや魂は赤い糸で結ばれているのです!!]

[……は?ろ、六道君、何言ってるの?]

[クフフ勿論オーケーですよ!!子作りに励みましょう!!]

[(この人誰と話してるの!?それに頭大丈夫!?)何言ってるの六道君…]

[さ、愛の逃避行といこうじゃありませんか!!]

[え、何言って…!ちょ、六道君!!]



気持ち悪くてつい本気で殴っても六道君はその南国果実的髪をゆらして笑っててさらに気持ち悪くなってまた殴ってしまった。それでもまだ六道君は笑ってたっけ…。気持ちの悪い「クフフ」って笑い方で。

いまだ自分の世界にトリップしている六道君をスルーして通り過ぎる。このままとリップし続けてくれたら楽何だけどなー…


「苺!!クフフ、恥ずかしくて僕をスルーしようとしましたね?大丈夫です、ほら僕が手を握ってあげますよ。」そういうと南国果実は私の手を握ってきた。キモい!!誰か!!何かじっとり汗ばんでるよ!!
ぱと六道君をみると荒い鼻息と鈍く輝く瞳で私とつないだ手を眺めている。……みるんじゃなかった。

「や、やめて六道君!」そう言うと骨が折れるほど(むしろ折れますようにと願いを込めて)手をきつく握ってから駆け出した。

しかし六道君は、




ついてきてる!!!(ギザキモス!!)





な、何で手平気なの!?私コレでも圧力256だよ!?怪力なんだよ!?何で笑ったまま手つなげてるの!?



「クフフフ…苺の愛、しかと受け取りました☆」

送ってないからぁぁぁぁ!!!!お前に愛なんか送ってないから!!




「いやあああああ離してぇぇぇえ!!!!」




私の精一杯の声におまわりさんが気づいてくれてその場は収まった。

とりあえず今日は平和に過ごせそうだ…おまわりさんありがとう!!





だけど、教室に着いたら。






「苺、やっときましたね…」





「何でいんのよおおおおおおおお!!!!!!!」





「勿論愛の力です☆」
















――――――――――――――――――――――――

私の中の骸様はこんなのです。

私の書く子はヒロインにしろキャラにしろ話を聞かない子が多いです。


おちなしいみなしやまなし話。

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あきゅろす。
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