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まどろみ
朝夜輪廻待っているから


たん たん たん

たん たん たん



ほら、手を取って

私は歌うから、もう私を忘れてください

貴方が教えてくれたから

私はもう大丈夫


朝が生まれても夜が生まれても


ただ目を瞑って廻るのを待っているから


貴方とまたいつか何処かで擦れ違う日を夢見て




たん たん たん

たん たん たん






「骸様ぁー!早くして下さいびょん!」

「犬…煩い」

「なっ、柿ピーは黙っとけー!」

「…二人とも静かにしなさい」


溜息と共に吐き出された言葉、しかし青と赤の瞳は優しげに緩められていた。
注意された二人もしゅんとしながらそれに気付いているのか何処となく嬉しそうにしている。




「……ふふ、」




そこにふわり、と一陣の風が凪いだ気がして双つの眼を持つ少年が振り替えった。
女の風に揺れる金髪が少年の頬を撫でた様に感じる錯覚を起こす。

その揺れる金に少年は何処か安心し、注意したのにまだ言い争っている二人に目線を戻し先程より更に柔らかな笑みを浮かべた。



女の口許も、確に笑んでいた様に少年は感じたのだった。





────私、眼を瞑って廻るのを待っているから。










(それだけを考えて)









────
えへへ、久しぶりにも程があるぜな鈴です。どんだけ放置してんだよ、すいません。

これこの前にもっと長ったらしくあったんですがうまくまとまらなかったので諦めました。←
ちまちま書いてたのに…

要するにラストだけ使ったんですね、すみません←



鈴 090511

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あきゅろす。
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