まどろみ
ブルーシャワーU
「そこの黄色くん」
「…………」
「あれーシカトー?」
後ろできゃらきゃらと笑い声がする。
シカトしてるとも。それに俺は黄色くんなんかじゃないし。
「えーシカトしないでよー」
「きーいーろくんっ!」
シカトし続ければさらにうるさくなってきたので俺は不機嫌さを露にして振り返った。
ブルーシャワー
まだ話しているペコポン人を映したディスプレイの電源を落とす。
どうやらあのペコポン人はこれから毎日来るそうだ。何かの準備らしく。なので今日は様子見だ。
パソコンを起動しキーボードを打ち始めた。
「ばいばい、また明日!」
今日向 夏美は大変怒っていた。
先生に急遽決められた臨時係の事で同じく決められた臨時係の友達が家に来たのに、(その友達は今帰ったが)またボケガエル達が変な罠を仕掛けていたのだ。その友達はいとも簡単に罠達を見破って解いてくれたのだが。
友達が言うには自分の家でも従兄弟達が変な罠を仕掛けるから慣れてしまったらしい。……とても高度な罠だった気がするが。
罠を解いていく度夏美の怒りゲージが溜っていったのだが今下手に怒鳴ったりしてボケガエル達が姿を見せたらと怒鳴るに怒鳴れなかったのだ。まだ抑えてくれる冬樹は何処かに出掛けてしまったし、内心バレるかとひやひやしていた。
しかしその友達は帰ったのだから、これで思う存分怒鳴れるということだ。
息を大きく吸って、
「ボケガエルゥゥウ!!!出てきなさいッ!!!」
家中に夏美の怒声が響いた事で奥の部屋でガンプラに勤しんでいたケロロはびくりと肩を跳ねさせあれ、何かしたっけ……と考えてみるが思い当たる事が多すぎてわからない。そうしている間にも怒った夏美が自分のいる部屋に歩いてきている。
あわあわとしてみても足音は近付いてくる。
がちゃんっ
「ななな夏美殿!やってないでありますよ、夏美殿の部屋にあった鏡を割っちゃって隠したり冷蔵庫にあったプリン食べたりなんかやってないであります!!」
「……へぇー…あたしの鏡あんたが割ったんだぁ…プリンも…?ふーん……」
「ななななんで知ってるでありますかァァァ!?」
「まぁ今はそうじゃなくてねぇ……」
「へ?」
「あんた変な罠仕掛けたでしょ!?」
「罠でありますか?それは本気で知らないであります!」
夏美はケロロの頭を鷲掴みにして言う。ぶらんぶらんと揺れながら必死で言葉を述べるケロロ。
「あんな罠仕掛けんのアンタ位でしょ!」
凄い形相で怒鳴る夏美にヒィと小さく悲鳴をあげつつなんとか口を動かすケロロ。
「で、でも我輩ずっとガンプラしてたでありますよ!?」
「は!?」
「だってこれさっきも夏美殿に見せたでありますよ?」
そう見せられたガンプラと箱は確かに先程ケロロに嫌と言うほど見せられたものだ。夏美はそれにしぶしぶと頷くしかなかった。
(なら誰がやったのよ!!)
(そんなの我輩知らないでありますよォォオ揺らさないでぇぇ)
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ブルーシャワーに。夢要素が全くありませんが仕様ですし よ う ☆(何が
次の次ぐらいででてくるかなぁ
…………名前出てくるのは遠いかもな。←
暫くはクルル君の想いでに頼るしかありません←
鈴
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