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AIR FOREST
拝啓、土方様 vol,2
拝啓、千亜稀
















てめぇはどうしてここへきたんでィ。
そう



お人よしの土方さんが拾ったんでさァ

あの日のあんたは

まるで捨て猫だ。



醜くて

汚くて
卑しそうな目をしていた。

まるで自分はこの人に助けてもらって当然だというかのように。

俺はアンタが来た日から
憎くて仕方なかった。


土方さんはあんたにも優しく笑いかけた。
寂しそうな顔だってあんたにもしてみせた。


俺だけがしってるものだったのに。
俺の色々を奪っていったのアンタだ。


あんたがあの寒い夜障子から覗いていたときは本当にどうしてやろうかと思いやした。

悔しいのも、土方さんがアンタを俺と同じように扱ってるようにみえたのは


他の隊員と土方さんが喋っていてもなんとも思わないのにアンタと喋っていると嫉妬を感じたのはアンタが






オンナ





だからでさァ



かわいいからでもなくて




魅力があるとかじゃなくて

あんたが








オンナだからでさァ!!!!!!!!


憎くて仕方なかった。
土方さんに忍び寄るオンナの影が。

だから俺はアンタを

自分と土方さんの幸せの為に




この手にかけたんでさァ

千亜稀













やっと

俺も素直になれやした。

有り難う。

それから


ごめんよ

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