[携帯モード] [URL送信]

AIR FOREST
拝啓、土方様
拝啓、土方様





何故ですか。
あなたは何故私を御見捨になったのですか。それ程にまで私を好いていなかったのなら何故にもっと早くに御捨てにならなかったのですか。それがちぃにとっての一番の苦しみだと御分りだったからなのですか。ちぃは土方様が私を最初に見つけて下さった時から本当は分かっていましたよ。土方様のその傍らにいる御人が貴方様の大切な御方だと。愛し、愛され、愛し合っていると。
この御方を好きになってはならないと。この御方には大切な御方がいるからと。幾度となく我に言い聞かせて参りました。しかし、それでも駄目でした。貴方様に惚れてしまいました。寒い夜、貴方様の部屋の障子を少し開けて覗きますと、貴方様の傍らにはやはりあの御方がいらっしゃいました。
分かっていたのです。
分かってはいたのですよ。
それでも分かり切っていた結果に涙を流さずには居られませんでした。物音に御気付きにった貴方様は出てこられました。頬を濡らしているちぃを見て貴方様は寂しそうな御顔をなさった。ただ申し訳なくて、ちぃはひたすら床に額を擦り付け、どんな罰でも受ける覚悟をし、また頬を濡らすことしかできませんでした。しかし、ちぃを御見捨てになることはないと。それだけはないと信じておりました。甘かったのですね。情けなど期待してはならなかった。 
土方様はちぃが理解できないほど想っていらっしゃった。

さようなら。
どうか探すなんてことはお止め下さいまし。そして、沖田様を幸せにしてあげて下さいまし。

               村岡千亜稀






えー。
実は土方の相手は総悟だったという…(笑)

ちぃかわいそ。
想像では真実はちぃは誰かに殺されたという……………

[次へ#]

1/9ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!