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短編
煙草屋の娘。


少し薄暗い店の中。

「うちはそんなもん置いてへんで。」

「そんなのっててめェ煙草だぞ煙草!」

「アンタなァ!!!煙草は悪魔やで!!煙草なんか消えて無くなれコンチクショー!!」


突然キレた女に男はビビる。


「煙草なんて嫌いや!!煙草吸う奴も嫌いや!!ええか!煙草はなァ、吸ってる本人より周りの人の被害のがデかいねんで!」


わかっとんのか!と口から火でも吹き出す勢いで女は怒鳴る。しかし男も(まだビビりながら)言い返した。


「煙草が嫌いなら煙草屋なんてすんなよ!!」


男のもっともな意見に女はぐっと押し黙ってしまったのだった。




煙草屋の娘。




「…だって、ウチんち代々煙草屋やってんねんもん。ウチがどんだけ嫌でもやるしかないねん。」


先程の威勢は一体何処へやら、一気にしゅん、となる女に男―土方 十四朗―は慌てて声をかける。


「お、おいそんなに落ち込む「でもな!!!ウチちっさい時からずーっとお前は煙草屋になれ煙草屋になれって言われ続けててんで!!そりゃ嫌にもなるわ!!親父も爺も年中無休朝から晩までずーっと煙草すっとったしな!!第一ッ!!知ってんのか、煙草は周りの人の方が被害デカいねんで!!証拠になァ、ウチのばッちゃん肺癌でしんでん!ヘビースモーカーの肺やってんて!!ばっちゃん煙草大っ嫌いやったのにな!!ずっと隣で爺が煙草すっとったからや!!!そやのに今も爺は生きとって煙草スパスパすっとんねん!!学習能力ない爺やからな!!」


土方の言葉に割って入り、突然一息で怒鳴る女―苺―に土方はまた肩を跳ねさせる。そして同じ事二回言ったぞ、と思ったりしたが言えなかった。


「そ、それはすまんかった……」


鬼の副長の名も放置、女一人に気圧される自分を土方はちょっと情けなく思った。
え、俺なんでこんな女に負けてんの?・・いやいやこんなっていうか・・
だらだらとした思考もまとまらぬうちに女がまた口を開く。


「すまんかったっていうんやったらな、煙草すわんといてや!アンタの周りの人間に迷惑かかってんねんで!!」


そういう苺の瞳には怒りの炎がちょっと元気良すぎる程燃えていた。


「それは…きついな、「きついも何もあれへん!!アンタ重度の煙草中毒者みたいやな!!ウチがしっかり鍛えなおしたるさかい、名前なんていうん!!!」


何で如何してそうなるんだ。土方はそう思っても何も答えなかった(とても怖かった)。何も答えない土方に痺れを切らしたのか目を更に鋭くする苺。


「ほら、ぱっぱと名前言ってや!!」


ぎろりぎろりと毎秒ごとに鋭くなっていく視線に土方はついに負け、口を開いた。(鬼の副長の威厳は何処へやったかな、と考えるのはさっきから何回目だろうか)


「……土方、十四朗……」

「ウチは秋姫 苺や!!!明日此処くんねんで!!ええな!!もし来うへんかったら、」


そこで苺は一端言葉を切り口角を持ち上げた。




「真選組までおしかけたるさかい、覚悟しときや鬼の副長さん。」




……嗚呼、何て奴に目をつけられちまったんだろうか。







―――――――――――――――――――――――――――

あははははは………ごめんなさーい。何だか続く雰囲気になってしまった。

更新遅くてごめんなさーい。もう学校生活が辛くて辛くて……宿題出しすぎですぜ英語の佐々木先生(仮名)!!!



あ、まだしゅくだいやってねー

08,05,13

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あきゅろす。
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