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短編
近藤家の悲しい日常



「そこ、どいてよ…」

「やだ」

何が悲しくて朝一日の始まりに見るものがコイツじゃなきゃいけないんだ。

「あたし、学校いけないじゃん」

「学校なんか休め」休めるわけねぇだろ、この馬鹿。

「晋兄貴はいいとしてもあたしは嫌なの。」

「知るか」

「知れ」





近藤家の悲しい日常









「トシ兄貴ぃぃぃぃぃ!!!晋兄貴がああああ!!!!」

すぅ、と息を吸って大声を張り上げる。下の階まで届くように。あたしの声に気づいたのかどたどたと階段を駆け上がってくる音がする。

「ッチ」小さく舌打をした一人の兄貴にあかんべとしてやる。


がたんっ


「晋助!!!てめぇまたしてやがんのかっ!!」

大きな音を響かせあたしの部屋に入ってきたトシ兄貴は救世主だ。(普通のときに勝手に部屋に入ってきたら殴るけど)

「あーあーあーうっるせぇな十四朗君はよ。」

晋兄貴はそういうとあたしの上から退いた。あたしはその動作を見ながら元気に跳ね回る自分の髪の毛をなでる。

「もういいから飯飯!」

あたしはそういうと下の階に向かって走っていった。
私の部屋でトシ兄貴と晋兄貴は言い合っているようだ、頑張れ

「にしても毎朝毎朝妹の上に乗っかるなよ。」

「うるせぇな…俺が何しようと俺の勝手だろ?」

「勝手も何も俺も毎朝叫ばれて困ってんだよ」

「あ?ンなこと俺に言われてもなァ。叫んでる自分の妹に言えよ。」

「叫ぶ原因はお前にあんだろ。お前がやめろ」

「だぁかぁら、何で俺がお前のいう事聞かなきゃならねぇんだよ」

「うるせぇな…。朝っぱらからギャーギャー隣で騒ぐんじゃねぇよ糞野郎共が」

「「すいませんでしたぁっ!!」」

「ッケ」

こいつらは何でこんなに仲悪いかな…双子のクセに。(どっちでも同じのが二人いたら発狂するけど)(もちろん怒りとかウザさで)

そのまま下への階段を降りた。


「銀兄貴!!腹へった!!飯!!」

調理台に立つ銀色天パを見つけるなり大声を上げる。

「おーい苺。てめぇもうちょっと女の子らしい言葉使いしろっていってんだろいつもーお兄ちゃんは悲しいぞー」

此方をちらりと向いて銀兄貴は言った。

「こんな男だらけの環境で育ったんだから仕方ないじゃん。しょうがないじゃん。それより飯!」

「はいはい。おら、銀兄ちゃんの愛を込めたお手製パフェv」

といって目の前にどんと出されたのは生クリームやチョコレートで綺麗にデコレーションされたパフェだった。いや確かにおいしそうだけどさ

「お前はさっきからコレを作っていたのかそうだったらお前は存在しなくていい飯を作れちゃんとした朝飯を」

愛もいらん、銀兄貴からの愛なんてティッシュで包んで捨ててしまえ。そうすると銀兄貴が申し訳なさそうにものを出してきた。

「すいません……コレが本当のご飯です。だから俺が存在しなくて言いなんていわないで!!お願い!」銀色の神を振り乱し(別に振り乱さなくても乱れてるんだけど)目から涙をこぼし言ってきた。(情けない)

「最初ッからそれ出してよねー」

私の眼の前に出されたベーコンエッグ(勿論半熟どろどろ!!)を口に押し込む。おいしいからつい、ね?いつのまにか隣で晋兄貴とトシ兄貴も口に押し込んでいた。トシ兄貴はぶつぶつ「なんで俺が天パの作った飯食べなきゃならねぇんだ…」とか言っている。晋兄貴はダルそうに口に突っ込んでいた。もうちょっとしゃきっとしろよ

「あれー辰兄貴はー?」

何時もなら通勤時間にたっぷり遅れてやっと出て行こうとしているはずの兄が見つからない。

「アイツは今日遅れたらリストラだって言われたらしくてゴリラに追い立てられて早めに出たぞ。」

ふーん…ゴリラも大変だよねー。大変な弟ばっかり持ってさ。まあせいぜい頑張れとしか言いようがないが。
私はあんな兄もって可哀想なわけだし、ぷぷぷ。

「アレ、そういえばお前らも行かなくていいのか?」

そう銀兄貴が言っては、と我に帰る。時計見れば、今すぐ出なきゃ遅刻になる時間だった。

「あぁぁああぁぁぁぁ!!!!!!」

そう叫んで残っていたご飯を詰め込んで二階に走っていく。
あわわわやべえ次遅刻したら私課題出されるんじゃん!やべーもっと早く言えよ!!

「げ、もうこんな時間かよ。」

トシ兄貴もそういってあたしの後に続く。(ストーカーじゃないよ?)



「んぎゃあああもう時間だよおおおお!!!!晋兄貴のせいだあああああ」

「すいませーん」

「ころすころすころすころす」

「本当にすいませんでしたああ!!!」

「おいお前ら時間ねぇぞ!!急げ!!」












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何が書きたかったんだろうか…最後は適当です。

因みにこの設定では父親母親は死亡、近藤 勲が長男、十四朗が次男、総悟が三男  銀時と辰馬と晋助とヒロインと山崎は拾いっ子

ヒロインと総悟が同い年、ほかは全部上です。

晋助と総悟とヒロインと十四朗は同じ学校。
他は社会人。

近藤家はとってもお金持ちだったので金銭的には大丈夫です。

父親母親が生きている間にヒロイン達を拾った。

近藤さん(長男)は警察官、次男三男山崎も警察官を目指している。

辰馬は会社経営者。でも権力はなんだかんだで陸奥さんのほうが強い。

銀時は何でも屋を経営中。ヒロインと総悟のクラスメイトの神楽と新八、ヒロインがそこでアルバイト中。


多分続かない


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あきゅろす。
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