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NARUTO(短編)
君がいたから僕はまた笑える(ガアラ夢)+


『ねえ、今度デートしよ!我愛羅!』


「ああ、何処へ行くんだ?」


『んー、決めてないけど・・・我愛羅とならどこだって楽しいから!』


「あぁ、オレもだ」


そういう我愛羅に笑顔を向ける
中忍試験後の我愛羅は何かがふっ切れたような、テマリたちとも上手くやってるみたい


『我愛羅ってさ、変わったよね』


「そうか」


『うん、前よりずっと優しくなった』


「・・・そうか」
さっきと同じ言葉なのに本当に優しくて顔も綺麗な笑顔だ


子供のころと同じ優しい笑み、わたしが大好きな我愛羅の表情


わたしたちは小さい頃からのいわゆる幼馴染で、我愛羅の家に行ってはいつも一緒に遊んでた


わたしは我愛羅の笑顔を守れなかった
夜叉丸さんが我愛羅の暗殺しようとして失敗し、我愛羅に言った言葉




“貴方は愛されてなどいなかった”




それから我愛羅は額に“愛”と自ら傷をつけ、
その次の日遊びに行くと我愛羅は別人になって―





“―もう俺に関わるな”





―笑顔を見せてくれなくなった





だけど中忍試験から帰ってきた矢先で我愛羅が久しぶりにぎこちない笑顔を見せてくれた


すごく嬉しくてだけど少し悲しかった


テマリとカンクロウが言ってた「うずまきナルト」って子が我愛羅を変えたすごい人


わたしじゃ、我愛羅を変えられなかった



あの幼い笑顔を守れなかった



「どうした?名前」


『え?』


「悲しい目をしていた、俺はお前にそんな目をしてほしくない」


…あ、そんな顔しないで我愛羅わたしだって我愛羅の悲しい顔なんて見たくないよ

わたしは我愛羅の頬を優しく撫でる


『あのね、我愛羅わたし―』




言い終わる前に我愛羅の顔が目の前に広がって




ゆっくり離れていく




『が…あら?』


「すまない…俺はお前にそんな顔しかさせられない


中忍試験で俺は変わったと思っていた


だが、あまり変わっていなかったようだな…


俺は…夜叉丸に殺されかけたあの日から何も変わっていない 


あの日から俺は人との繋がりを絶ち、
名前を避け、人を殺すことしか考えなくなっていた


そして―」



『もういいよ我愛羅。我愛羅は変わったよ?


うずまきナルトくん、彼が我愛羅を変えてくれた


えへへ…ナルトくんに少し妬いちゃった
でもね、彼のおかげで我愛羅が笑顔を見せてくれた』


わたしは我愛羅が自分が思っていることを話してくれてすごく嬉しくなった

そしてわたしが考えていたことが小さなことだったのだと思うことが出来た


そっと我愛羅を抱き寄せる
我愛羅の柔らかい赤髪が鼻をくすぐった


『あのね、我愛羅わたしはさっき言ったようにナルトくんに嫉妬してたの』


「しっと…?」


『わたしが守れなかった笑顔、何年かけても取り戻せなかった笑顔をナルトくんは中忍試験の間に取り戻しちゃったんだもん』

我愛羅を抱きしめる腕に自然と力がこもる


『ナルトくんには感謝してもしきれないなあ』


「…ああ、俺もナルトに感謝している。だが名前にも感謝している」


『わたしにも?』


「俺が突き放してもいつも名前は側にいて笑顔で話しかけてくれた

俺がまた光を掴む事ができたのはお前がいたからだ、名前」

涙が零れて我愛羅の頬に落ちた


「泣いているのか」


『うん…でも嬉し涙かな

ねえ、我愛羅』


「なんだ?」


『大好き』




ずっと一緒に居て下さい




「俺もだ。お前は俺が守る、そしてこの砂隠れの里も…」


『え?』


「俺は風影になる、それが叶ったときは名前」




結婚してくれないか




『…もちろん!』

もう一度我愛羅を抱きしめる腕に力を込めてわたしは笑顔で頷いた






end.
↓あとがき






少し子供っぽい口調にしたつもり…
いいですね、結婚。16歳?知りませんよ、そんな事…泣

夜叉丸さんの言葉間違ってるかもです…単行本が近くにないorz

そして夜叉丸がいい子でよかった。我愛羅が愛されていて良かった!

読んでくださってありがとうございます!

2013年1月27日(日


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