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絶対服従のまほう
5


「ん〜そろそろ授業行かなきゃな」
「マジ?もう授業始まってんの」
「聞いてない?けっこう前にチャイム鳴ってたじゃん」
「はぁ」

聞いてませんでした

ボケっとしてたら林がズボン履かせてベルトも締めてくれた。シャツのボタンを顎下まで全部留めて、最後に髪を手櫛で梳いてくれる。
そのまま伸びっぱなしの髪を耳にかけて、林が気に入ってくれてるらしい、ぶにぶにほっぺたを露出された。

ちなみにオレはこのまん丸顔はすごく嫌い

「はい完了」
「首が苦しい…髪変じゃない?」
「そのくしゃくしゃ頭が自然体で栗原らしい」
「それボサボサってことじゃん!やだ直してよっ」
「ナチュラルヘアーってことで」
「褒めてないっ」

「はい。かわいい、かわいい」

もひとつおまけにワシャワシャされた。

猫っ毛は絡まるから大変なんだぞ

やっと熱が引き始めたみたい。冷えてきた頭が若干戸惑いを覚える。

これ聞いちゃっていいのかな
続きせがんでるみたく思われるかしら

まぁ続きしたくないわけじゃないけど。ほんと言うとシたいけど。

唸ってみても林は涼やかな表情だし股間凝視もできないし。何故できないかはオレの弾けたばっかのアレが調子こいちゃうから。

だけど愛と勇気を振りしぼって聞くっきゃない!
屈んでいた背筋を伸ばす林の後ろ姿に、聞きづらい疑問をぶつけてみる。

「あのさ…林は大丈夫なわけ」
「なにが」
「えっ、だから…興奮とか、しないのかなぁって…」
「あぁ、勃起してないかってこと」

事もなげにサラッと言いやがる
オレには勃起しないってか

片手で自分の髪整えながら未だ机に乗っかったオレに近寄る。よくわからないけど、今の林はすごい色っぽい…

「してるよ。でも今度って言ったしね」
「なら、今でも別に…」
「期待してるとも言った」
「違う。それはオレが言ったの」
「そうだっけ。じゃあ俺も一緒ってことじゃない?」

じゃない?ってなんだよ

その答えも聞けずほっぺたに耳にキスを受ける。苦しいって訴えた襟首はきれいにボタンが留められたままになっていて、なんだか林の独占欲の表れみたいで嬉しくなった。

「んっ」
「今度はこんな中途半端じゃ逃がさない」
「うん…」
「時間かけてイカせてあげるから、栗原も俺のこと大事にしろよな」
「うん、うん…」

数日前に佐々と一緒にビーカーや試験管洗った場所で林にフェラチオしてもらった。それに次の一大イベントの約束まで。

意地汚い優越感と満足感でいっぱいいっぱい。

「ぁ…」
「栗原…」

やっと貰った唇へのキスは苦い気がした

オレの精液の味なのかな

いつもの林が味わいたくって躍起になって舌を絡める。夢中なわりに下手くそで情けないけど。

早く林の味に戻ってよ
林味が大好きなんだよオレ

だけどオレ味になった林がほんとは嬉しくって

うれしくって
たまらなかった




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あきゅろす。
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