絶対服従のまほう 1 「ンッ…あっ」 「なに?」 「んん、別に…ぁ」 「じゃあこっち集中して」 集中って言ったってこんなところで集中できません 今は昼休みの科学室兼科学部部室。オレたち以外誰もいない相変わらず埃っぽい教室。 そんなに長くない休み時間利用して林とオレはよろしくやってる最中なのです。 「ん〜〜林重いっての」 「我慢して。そのうち重いのも苦しいのも気持ちよくなるから」 「ん…」 ほんとかなぁ 重いのも苦しいのも、痛いのも気持ちよくなれたらそりゃいいけど。って林は“痛いこと”は言ってなかったかも。 黒板近くの大きめな机の上に寄り掛かるようにして林の長身を迎いれる。180cm近くある体躯は全体的に細いけど筋肉もあるっぽい。 いわゆる細プチマッチョ。マッチョってゆう程がっちりしてないのもオレの好み。 まぁオレは林なら全て何でも大好きなんだけど その長身細プチマッチョに乗しかかられてキスされてる。押し倒されると言うより机に乗ったオレを押さえ着ける感じ。腰と後ろ頭をいいように捕られて羽交い締め状態。 ちょっと苦しい でも好き 「栗原、お前違うこと考えてんでしょ」 「え〜考えてないし。ずっと林のこと考えてたって」 「じゃあ証拠に舌出して」 「…はい」 「おりこうさん」 そうしてまた熱烈なキスをされる。 林の唾液を乗せた舌がオレの舌と混じり合う。粘液が泡立ってオレの口元を汚すけど気にしない、気にならない。 「ふっぁん…む」 「ここ、汚れてる…」 「アッ…あぁ、はっ、んんぅ」 口元から先のアゴが唾液まみれ。キスなんて林としかしたことないオレには深いキスの仕方わからなくって、あっちこっちベタベタに汚す。 そこをうなじから首筋辿ってアゴを慰撫するように撫でられた。左手の親指で顎先を綺麗にされ、より大きく口を開けるように固定される。 唾液にヌラヌラ光る指がいやらしい… 「ンッ、ねぇ。林はこーゆー時なに考えてんの」 「地球温暖化とか?」 「ばか、くそ」 「嘘。栗原のこと」 「ばか、ウソつく…」 「栗原のことしか考えてない」 変わった 前の林はこんなん言わなかった。言っても嘘くささ9割だった。だけど最近の林は相変わらずオレを翻弄してくれるけど何か違う。 やっとオレの魅力に気づいてくれたのか 下剋上のチャンスなのかな 「嬉しくないの?」 「へっ?嬉しいうれしいっ!下剋上できそぉだしっ」 「ほんとだ。胸すんげードキドキいってる」 「うっひゃ!!」 ワイシャツの上から左胸をそっと撫でられた。 下剋上は当分ムリそう いや、下剋上って言っても気持ちの上でのことね。オレが林を組敷きたいわけではなく。 あぁ、てか乳首勃っちゃう…… [*前へ][次へ#] [戻る] |