無邪気な君とロリコンな僕 ページ:9 「そうか…君は友達がいないんだね…なら、僕と同じだ。僕も友達がいないんだ。君と同じ理由でね…でも、僕は頑張ってみるよ。」 だから、彼女のその気持ちがわかったうえで、僕がとる行動は一つだ。 「だから、君も頑張ってみて。」 彼女の願いが叶うように、友達をつくれるように… 「僕には話しかけることができただろ?」 勇気を分けてあげること。 「うん、頑張ったよ私。ずっと、仲良くなりたかった。だって、お兄さんはずっと、私と一緒にいてくれたもん…」 僕は彼女の言葉に微笑む。 「僕もだよ。そうだ、最後に僕の名前を教えるよ。君の友達の名前。僕の名前は 進藤 春樹。」 僕は、微笑みながら彼女にそう言った。 「うん、友達。私もね、春樹に名前を教えてあげる。私の名前は 鈴城 知美っていうの!」 すると、彼女もまた、頬に涙のあとが残りながらも、満面の笑みを見せてくれた。 そして、僕らは友達になった。 2ヶ月前の出会いから、やっと… そして、すぐにさよならを言わなくてはならなくても… それでもいいと思ったから。 [*前へ][次へ#] |