無邪気な君とロリコンな僕
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彼女と会って、彼女に恋をして僕は苦しんだ。
報われない恋にむせび泣き、眠れない日も続いた。
なぜ、あんなに小さな少女に恋をしてしまったのかと、自分を恨んだときもあった。
でも、今はそんなのどうだっていい。たとえ報われくたっていい。
彼女の笑顔を見れただけで幸せだった。
僕の日常はつまらないものではなくなり、幸福に満ちたものになった。
世間の人は、こんな僕を知ったら危険な人だと思うだろう。
でも、それは違う。
僕は彼女を愛しているが故に彼女を傷つけない。
彼女の笑顔が一番の幸せなのだ。
だから、僕は一方通行に自分の思いを押しつけたりなんかしない。
相手のことを考えずに、一方通行に自分の思いを押しつける行為は、相手を傷つけることになる。
だから、それさえしなければ、僕は誰が誰を愛そうと関係ないと思う。
それは辛くて、苦しいことだし、間違っているかもしれない。
でも、そう思うことで、僕は救われたのだ…
そう思いながら、帰路の途中で空を見上げた。
いつの間にか夕日は沈み、藍色の空に白い月が浮かんでいた。
僕は右手に残っている彼女のぬくもりと、最後に彼女と交わした約束を思い出し、恋の終わりにそっと涙を流した。
また、いつか会える日を信じ。
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