つねならむ:短編
Happy Halloween!!
「trick or treat !!」
「カ・エ・レ」
そう叫びながら笑顔で部屋へと入ってくるハニーブラウン色の髪をした青年、沢田綱吉(24)とそれに冷静に返す彼の家庭教師様、リボーン(不明)
「そんな冷たくしなくたって良いじゃないかよ〜…」
ムゥ…と可愛いく呟きながらそう言うと、リボーンの部屋の中の椅子に腰を掛ける綱吉
その様はどこから見ても裏社会のトップ、ボンゴレのボスに見えるだろう
「じゃぁ今すぐテメェの机に溜まった書類をなくすんだな」
綱吉に自身の愛銃を向け、そう言うとリボーンは今まで飲んでいたスプレッソをズズッと啜った
「あれを消せば良いの?
それならば今すぐ燃やすよ?」
「燃やすな!!書いて終わらせろ!!」
さも当たり前のように言う綱吉にあわてて叫ぶリボーンだが、こいつならやりかねない…!!と冷や汗をかいていた
「はぁ…
テメェが来ると疲れるじゃねぇか」
そう呟きながら近くの戸棚を漁り始めたリボーン
綱吉に関してはそれを不思議そうに眺めている
「おいダメツナ」
そう綱吉をよぶと、綱吉の顔に向かって小さな袋を投げ捨てる
小さくイテッ…と言いながら顔に当たった袋を拾い、中身を見ると――――――――
「…!!
ナミモリーヌの特製ハロウィンクッキー!!
くれるのか!?リボーン!!」
――――――かぼちゃやお化けなどハロウィンにありがちな形をしたクッキーだった
しかもケーキを作ることに特化しているあのナミモリーヌのクッキーを、だ
リボーン有り難う!!大好きだよ!!と言いながら袋を開け、食べ始める綱吉は案の定口元が少々だらしなくなっている
しかし綱吉は忘れていることがあった
それは――――――――…
「よし、食ったな?
それはお前の物だ
trick or trick
菓子をよこせ」
―――――なんの裏もなく菓子をくれる筈がないのが家庭教師様なのだと
「ち、ちょっと待って!!
何で悪戯(trick)か悪戯(trick)なんだよ!?
交換(treat)が無いってどういうこと!?」
「俺だから有りなんだよ
で…菓子
無いよなぁ?(黒笑」
「それは…
これをかえ((「食い掛けを渡すなんて常識はずれな事はしないよなぁ?(黒笑」す筈がありませんよ?(汗)」
冷や汗を流しながらの提案は即座に消え失せ、どうしようか迷っていると、リボーンから止めの一言
「菓子はない筈だよなぁ?
ランボにくれてやった筈だからなぁ…♪
なら悪戯だ
俺からの悪戯は【今すぐ書類を終わらせないと蜂の巣にしてやる】だぞ☆」
ひいいぃぃぃいいぃぃっ!!(泣、と叫びながら自室まで全力疾走して行った綱吉
リボーンはそれを見届けると静かにエスプレッソを飲み干し、綱吉の後を歩いて行った
その日からは日付が変わってもなお、ボスの部屋から光と叫び声が途絶えず、二日たった11月2日にやっと静かになったとかなってないとか…
・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:
オマケ
「リボーンの鬼畜ぅぅうううぅぅぅっ!!」
「あ゛ぁ゛!?」チャキッ
「レオンその形(銃)にならないでええぇぇぇ!!
御免なさいすみませんすみませんでしたリボーン様っ!!」
「さっさと終わらせろダメツナ!!」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!