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つねならむ:短編
除夜の鐘(THAT'sより御借りしました)

※THAT'sより3つな設定を御借りしています







ゴーン ゴーン ゴーン ……



光が一切無い暗闇の中、淡い白を宿した雪と静かに響きわたる鐘の音



「………」



白い吐息が吐きながらサクサクと雪を踏み歩くハニーブラウンの髪色をした青年、綱吉と彼と全く同じ姿をしたもう一人の青年ツナヨシ



他人から見たら全く同じ顔、姿な二人は端からも分かるように双子。兄が綱吉で弟がツナヨシだ



「今年も、もう後少しだね〜」



「そうだな…

年末は忙しいのに本当に抜け出して大丈夫かな…?」


年末早々ボンゴレ主催のパーティーから抜け出した二人



クリスマスを会議で潰されたツナヨシは仕返しとばかりに年末に二人っきりになるぞ!!と意気込んで、今に至った



「年末だけど大丈夫だよ〜☆(多分だけど(笑))」



「そうか…」



「お前ら二人はアルコバレーノの恐ろしさを知らないから言えるんだ…!!」



「「沢田!?/沢田さん!?」」



街中を歩いていた二人は突如背後の聞きなれた声に振り向くとそこにいた人物に驚いた



そこにいた人物―――――''沢田綱吉''はこの世界にいる二人の沢田つなよしのパラレルワールドの綱吉



二人が【もしも双子でなく、一人だったら】


【沢田綱吉がダメつなと呼ばれていたら】


そして―――――


【もしもダメツナが演技で、彼が天才だったら】



というもしもの世界の代表の沢田綱吉が彼なのだ



「年末なのに沢田さんは何でいるの?」



「誰かさん達が主催パーティーからいなくなるからびゃっくんを通じて俺が探すのに駆り出されたんだよ!!

さっきまでお前らのフリをさせられていたんだぞ!?

休ませろよコンチクショウっ!!」



だが異世界の彼がこの世界にいることを不思議に思ったツナヨシは沢田にサラッと聞くと、怒り紛れの返事を貰ってしまった



「…なんかすまなかったな…沢田…」



「ごめんね沢田さん☆」



「…あれ?


俺が可笑しいのか…?


綱吉からは誠意が感じるのにツナヨシからは誠意が感じられないぞ?」



「…テヘペロ☆」





ゴーン…ゴーン…ゴーン…



遠くから聴こえる除夜の鐘の音を耳に入れながら日付が変わった瞬間、沢田がその場に崩れた




「「ちょっ!?沢田!?/沢田さん!?


どうしたんだ!?/どうしたの!?」」




崩れた訳は―――


「今年こそはディーノさんと年越しをする予定だったのに…!!」



「「すみませんでした。」」



この世の終わりとばかりに絶望した顔の沢田を見た瞬間二人は即座に謝罪をした





…その後同じ顔をした3人がイタリアの街中で一人の青年に頭を下げている裏世界のボス二人がいたとか―――――












おまけ




「さ、沢田さん!!


この世界のディーノさんなら確かパーティーに来ていたよっ!?」



「沢田から誘えばディーノさんなら一緒に過ごしてくれるはずだ!!」



「…本当に?」



「「うん!!/あぁ!!」」



「じゃぁ今すぐ帰ろうか、馬鹿駄目双子ドンボンゴレ達(黒笑+涙目」



「「はい是非とも帰らせて頂きたいと思いますぅ!!(泣」」

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