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アホみたいな冷徹

―――――にゃぁ。

『…んっ』

彼女の朝は猫の鳴き声から始まる

むくりと起き上がり前髪を掻き上げると飛鳥は枕元に鎮座しこちらを見つめている猫に声をかけた

『……おはよ――――シキ。』

そう。
毎朝飛鳥を起こしているのは飛鳥をこちらにやったカミサマ、シキだったのだ

飛鳥が入隊した日の晩、夜も更けたころに縁側に出ていた飛鳥の前に猫が現れた

それはもう、すぃっと。いきなり。

≪ひさしぶだな、飛鳥?≫

で。しゃべった。
今思えばあの時叫び声を上げなかった自分をべた褒めにしてやりたい。いやだってアレは誰だってビビるだろ。

それから飛鳥は考えを巡らせた
こんなことをできるヤツって普通いねぇよな…?と。
実際当たり前であるが鬼とか規格外な者がいたわけで飛鳥の常識は揺らいでいた。

そして

『…あ。お前、シキ?』

と、なんとも簡単に猫の招待を見破ったのだった
そのあとは何時かのお礼だ、とばかりに首を絞めていたが。

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あきゅろす。
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