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頂き物・捧げ物
大×亜美のお話し
気が付けば目で彼女を追っていた

目が合うだけで胸が高鳴るのがわかった

これが『恋』というものなのだと気付いた



しかし本当はこの星の住人ではない私が
そう簡単にこの想いを伝えてよいものなのだろうか

この星に永住するわけでも
彼女をキンモク星に連れていけるわけでもない

やはりこの想いを伝えることはできない
結末が見えているのだから


だが…


「届けたいのに届けられないことは
こんなにも辛いことなのですね」

そう自分に対してつぶやいた




うさぎちゃんや美奈子ちゃんを見て
うらやましいなと思ったことは本当

でも他の星の人と恋愛をするなんて…


美奈子ちゃんに言ったら
考え方が古いわよ〜
なんて笑われてしまった

私だって…
私だって…

こんなにも
胸が苦しかった事なんてない

気付いたら
ずっと目で追っていたこともあった

これが『恋』なのかしら
考えれば考えるほど


苦しくて辛い


私は臆病なのかしら
間違っているのかしら

わからない

ただ確実に言えるのは
あの人が好きということ



あの人が好きということ

でも…


「恋がこんなにも苦しいものだなんて
知らなかったわ」

そう言って誰にも気づかれないように
一筋の涙を流した









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