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あくまで冒険ですから。

緑の衣を纏ったまま寝ている青年。寝苦しくは無いのか。

そんな青年の帽子から一匹の妖精が飛び出してきた。

ナビィ「起きて!もう朝だよ!」

リンク「んん…あと5…いや、あと10時間…」

ミドナ「長いんだよ!ボケが!」

青年の影から出て来たミドナは蹴りを一発かました。うわ、痛いな…と思うナビィであった。

リンク「うわあああ、勇者リンクのヒットポイントは0、ただちに睡眠を………ムニャ」

ミドナ「そこまでして寝たいか!」

ミドナはバサリとリンクが頭から被っていた布団を剥ぎ取った。

リンク「……んにゅ?もう朝…?」

ナビィ「そうだよ!今日はゼルダ姫に呼ばれてるでしょ!ハイラル城に早く行くよ!」

リンク「あぁ、そうだったね…」

ミドナ「良いから、早く行け!」

ミドナは最後に一発、とリンクを後ろから蹴って影の中に消えた。

ナビィ「じゃ、伝えたからね!」

リンク「はいはい、ありがとうねー」

ナビィもまた、リンクの帽子の中に消えていった。

リンク「…さて、行くか」


リンクが住んでいるトアル村から、ハイラル城へはハイラル平原を通って2時間程だ。

しかしそれは徒歩で行った場合。リンクには愛馬、エポナがいる。エポナにのれば30分程で着くだろう。

リンク「ハイラル平原は結構魔物が出るからな…」

リンクはそう言いながら壁に立て掛けてある武器をリンクの七不思議であるどこかへと納めていく。

爆弾、弓矢、ブーメラン…。

爆弾なんか少なくとも30個は有るのにリンクの服等に異常は見られない。それでもキッチリと必要な時に取り出せるのだから不思議でたまらない。本当にどこに行ったのか。

そして最後に、護身用として剣を鞘に納めて背中に掛ける。盾も用意して万全の態勢だ。


リンク「(これでよし、っと…)」

そしてリンクはトアル村を出てハイラル平原に出た。

リンク「…この辺りで良いかな」

リンクはどこからかオカリナを取り出してゆっくりと吹き始めた。

数秒の曲が終わり、リンクがオカリナを下ろすと向こうから馬の影が見えてきた。

リンク「よしよし、今日もよろしく頼むね、エポナ」


そしてエポナと呼ばれる馬にリンクはまたがり、颯爽とハイラル平原を駆けていった。

 

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あきゅろす。
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