俺様何様貴様様 8 「やばい、俺微妙にひいきめにみてかわいい」 「かわいいよ、シロ」 裾が青がかった白い着物。 カツラをつけて髪はロングに。 うっすらと化粧。 そしてベールをかぶる。 「よし、クラスいこう!」 「あ、シロ。仁王立ちとがに股禁止」 「うぃー」 控室をでてクラスへ。 その途中、視線を感じてなんだか居心地が悪いと白雪は言う。 そんなことを言っているとキリがないと壱は笑う。 「お化け喫茶でーす、席あいてますよー」 「あ、やってる!」 「お、って白峰がかわいいー!」 「そう、俺かわいいんだよ!」 はしゃぎながらクラスに入れば、視線を受ける。 「いらっしゃいませー、ゆっくりしてってくださいねゆきゆき」 「待って、何その語尾」 「雪女だからゆきー」 壱がなるほどと苦笑して、一緒にパレードにでるミイラマンと吸血鬼とプラカードを持つ。 「行くゆき!」 妙な気合いの入り方だった。 パレードの集合場所は校舎裏。 先頭から一年のクラス中に並ぶために白雪たちは七番目。 「じゃ、僕部活のほうだから」 「またあとゆきー」 「スカートっていいなぁ……」 「脚、なんであんなにキレーなんだろう……」 「え、まさか脚フェチ!? ならうちのねーさまと会わせてやるゆきーすごいからゆきゆき」 「まじか! てかゆきゆき疲れない?」 「疲れたゆき」 クラスメイトと話をしていれば前方がざわつく。 前からは宮様だとゆう声。 「! みたい!」 「宮様どこに入るのかなぁ」 「え、まじるの?」 「ああ、宮様はどこ入ってもいーんだ」 へー、とゆう白雪の視線は前。 「あ、ラキさ……ええええ」 さっきまでチャイナだったラキアは盗賊になっていました。 [前へ][次へ] [戻る] |