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短文
REBORN! ディノヒバ 昼寝
「休憩!!!ちょっと休もうぜ、恭弥。ずっと戦いっぱなしじゃねぇか。」
「僕は休憩なんて…」
「俺が必要なの!!」

ディーノは両手を広げ、大の字で寝転がった。
日差しはまだまだ強いが、屋上のコンクリートの上を撫でる風はもう秋を感じさせる。

「恭弥も来いよ。昼寝には最高だぜ!!」

右手で自分の横を叩いて雲雀を呼ぶと、雲雀はディーノの左側にコテンと寝転んだ。

「なぁ、恭弥。前から思ってたんだけど、なんでいつもこっち側に来るんだ?」

歩く時も
寝る時も
雲雀とディーノが並ぶ時には、いつも雲雀はディーノの左側にくる。
今だって、ディーノが寝ている右側に立っていたのに、わざわざ左側にきた。
ディーノの質問に、雲雀はディーノの方を向くと、さらりと言った。

「だって、馬は左側から乗るのんでしょ。」
「ん?左側から?」

キョトンとするディーノによいしょと雲雀は跨った。

「っ恭弥?」

2人の間にシパァァァンと黒い線が引かれた。

「いってぇぇぇぇぇ?!!!!」
「ほら、早く走りなよ。馬は鞭で走るんでしょ。」
「ちょっ、それ、俺の…」
「まだ足りないの?」
「きょ、恭弥?!!こんな近くでそんな物騒なもん振り回したらァァァァァ!!!!!!」




「いってぇって…ん?夢?」

いつもと変わらぬ並盛中の屋上。
体育の授業の声。
左側の温もり。

「はぁ…夢かよ…」




そんな9月の昼下がり。

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