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甘すぎるぜベイベー☆ *フィディオ*甘々
今日は誰もが心を躍らせるバレンタインデー
気持ちを伝える貴重なイベント
カップルが成立するかもなお約束なイベント
皆が某菓子会社の戦略に乗せられてブクブクに……肥えてしまえばいいなイベント←
「…ちくしょー」
そんなイベントの日の俺の予定はというと
寝バレンタインだ
風邪をひいてしまってこの様だった
昨日張り切って風丸と一緒に作っていた
風丸が帰った後俺は一人夜中までラッピングに悪戦苦闘していて…風邪を引いた
これほど不器用な自分が恨めしい事は無いだろう
「やっぱり…風丸にやってもらえば良かった」
布団の中で後悔していると枕元のケータイがなった
開くとメールの様で差出人はフィディオからだった
「あぁフィディオ…フィディオ!?」
俺は布団を跳ね除けあたふたと同じ場所を右往左往した
「フィ、フィデ、フィディオが…どどど、どうしよう!!」
メールの文面には[今からそっちに行く]という簡単な文にハートマーク
彼らしいといえば彼らしいが今来られては困る
部屋には風邪菌がうようよ漂っているしチョコだってうまく作れたかどうかも分からない
どう返信しようか考えていると玄関のチャイムがなった
「…きき、きちゃった」
ヨクトはとりあえず玄関に向かいドアを少しだけ開ける
「…フィディオ」
「ヨクト!」
フィディオは開けられたドアを勢いよく開け中にいるヨクトに抱きつこうとする
「ヨクトー」
「だっ、ダメ!!」
「………ぇ?」
フィディオはヨクトに抱きつく準備はすでにできている腕を静止させられてにっこり笑顔のまま止まった
ヨクトは顔を赤くしフルフルと震えている
目尻には涙がたまっている
「…ヨクト?」
「ぁ、あの…俺今風邪ひいちゃってて…だから俺のそば、に来ちゃ駄目…で」
フィディオの喜ぶ顔を楽しみにしながらチョコを作った
だが今の本末転倒な自分にはフィディオに愛されることなんてできない
そんな自分が情けなくて涙が出て来た
「ふっ、うっ…」
「……」
きっとフィディオはそんな自分に呆れてるのだろう
何も言ってこないするといきなり体が宙に浮いた
「!!?」
「駄目じゃないか!ちゃんと寝てなくちゃ」
ヨクトはフィディオに抱えられていた
女の子が一度は憧れるであろうお姫様抱っこで
「ぁ…は、離して!!」
「あのね、ヨクト。俺は君が風邪をひいたって俺から離れようとしたって俺は君が好きなんだ。風邪を引いたなら看病する、君が離れるなら俺に惚れ直させる」
「な、なんで…?」
「何故?…君が好きだからだよ」
フィディオはフッとやわらかく笑う
自分の顔が赤くなっていることは自覚できた
そしてベットの上におろされた
「さて、今年のチョコはどこかな?」
「えと…其処に…」
俺は机の上に置いといた不格好なラッピングのされたチョコを手に取る
「違うよ」
「ぇ」
「此処だよ」
フィディオは優しく俺にキスをする
「っ!」
「本物もいいけど…俺はコッチのが好きだな」
「か、風邪うつるだろ!馬鹿!!」
「君にうつされるなら本望だよ」
「…俺も、お前が、だ、大好きだよ…」
「フフッ、知ってる」
「…フィディオ、ハピバレ」
俺はフィディオにチョコを渡す
「ありがと、ヨクト」
そして俺にもう一度キスをする
チュッ
ハッピーバレンタイン
*あとがき
…か、書いたあああああああああああ
やっと書けたあああああああああ
フィディオが…フィディオじゃない…
男前にしてみたんですけどね……
甘々って…こんなんか…??不安でいっぱいですよ!!
黒薔薇様いかがでしょうか!
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