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学園の扉
7



鳴「え〜、そんな期待されると言いにくいな〜vV

でもそこまで言うならー」


「はやくはやく〜っっ」


まぁこんな急かさなくても、今から棗がフェロモン浴びてるの見れるけどね?


蜜柑は見ただけじゃあわからないだろう。


鳴「じゃ、ヒントだけ――い…(ドカン


っとぅあぶねぇ!!


間一髪、アリスを使って結界を張る。


蜜「ぎゃ――――――っっ!!(ベチャッ」


ナルはほっといても無事なの知ってるからいいとして、蜜柑が飛ばされてしまったことはちょっと心苦しい。


でも蜜柑にも結界を張るとアリスバレちゃうから…


鳴「やっぱりあの脱走情報は本当だったか〜。見張っといてよかったvV」


蜜柑はもう死にそう…ナル、気づいてあげてー!


鳴「みてごらん〜綺羅ちゃん、蜜柑ちゃんvV」


そんなこと気づいてないナルは、楽しそうに言う。


蜜柑が何とか起き上がって、言われた方を見た。僕はとりあえずバレない程度に蜜柑の傷を直した。


鳴「あれが初等部にしてアリストップクラスの天才、日向棗君だよ。

彼のアリスは"火"―――」


黒猫の――お面――…


鳴「――にしても」


何かが鳴海先生の手の上で急成長する。


きたムチ豆っってことはー…Sナルだ!!Sナルが見れる!!


鳴「ちょっとおイタがすぎるかな〜」


本当はこんな事すんのイヤなんだけど――vVとナルが笑いながら言う。


しょうがない、ナルは棗を守るためにこれをするのだから。蜜柑は誤解する予定だけど(笑)


鳴「棗君っ!天・誅vV(バシッ


ナルが豆から出た鞭で棗を叩く。


蜜「!!?」


ガシャンッ…ズササ…ドサッ


あらら、凄い音したよ…後でちょいと直してあげなければ。


鳴「う〜んv可愛いお顔が台無しな予感…?」


蜜「あ…あんたー…」


いざとなったら無効化だからっつってしまえばいいかな?なんて思って棗に近づく。


「ちょ…ちょお…大丈夫!?」


ダンッ


ナルが棗の手を思いっきり踏みつける。…笑いながら。


おおぅ、ナルがドS!!いいねぇ〜(笑)


蜜「!!?」


でもナル、そんな苦しそうに笑っても迫力でないよー?…でも、それでも生徒のために動くんだもんね。それが、ナルだもんね…


鳴「"アリス"を使って逃げようとしてもムダvV

君がアリスを使う前に、僕のアリスで前みたく君にあの醜態を演じてもらうことになるよv 僕は楽しいからいいんだけどーvV」


ギリッと歯を食いしばり、棗がナルを睨む。


棗「このっ…変体教師…っ」


するとナルは棗をぐいっとひっぱる。


鳴【お褒めにあずかり光栄ですvV(ふうっ】


棗「!(ボッ///」


棗は赤くなり、意識を失った。


いいもん見ちゃったーっっ♪ナルのドSと棗のフェロモンかかってメロメロになってる顔ったら最高!!本気でいい!!


とかなんとかそんな興奮が密かに爆発していると、ナルが棗を担ぎながら話しかけてきた。


鳴「さ・て・とv綺羅ちゃん、蜜柑ちゃん。騒がしくしてごめんね!」


僕は別に構わない。いいものが見れて得してるくらいだ((


まぁ、流石に傷は見ていていい気持ちはしないので後でこっそり直してやるつもりだが。


鳴「そろそろ 行きますかvV」


蜜「「…」」


蜜柑が軽くフリーズしてる。まぁしょうがないわな。


鳴「お手てつなごうかーvV」


僕は目の前に差し出された手を、嬉しそうに握る。


もう片方のウチの手を蜜柑が呆けながら握る。


鳴「あれ?呆けてる」


今更だと思うけど、と苦笑いをしながらナルに手を引かれ歩く。


蜜柑を見ると、まだ呆けていた。


蜜「(ここって…

アリス学園て…



一体どういうとこなん―――っっ!?)」






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