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学園の扉
6


サ1・2「「は…はい…」」


あ…いっちゃった…まぁそうだろうね、フェロモン浴びせられたんだし(笑)


鳴「危ないところだったね〜」


蜜「(ぽかーん」


蜜柑がぽかんとしながらナルを見る。今何が起こったのか理解ができてないようだ。


鳴【君達も早く、お家に帰んなさい?】


あっこのあとはあの発言が…


蜜「わかった!お兄さんっ、もしかしておカマさんやー!」


鳴「あ ら」


「ぶふ…っ」


そう、これ(笑)


これが聞きたかったの!だって面白いから!!


鳴「…何盛大に吹き出してるのさ…」


ナルはちょっと気づついたような、なんというか複雑な表情をしながら言った。


*** *** ***


鳴「へぇ〜、佐倉綺羅ちゃんと佐倉蜜柑ちゃんっていうんだv お友達を追ってここまでねぇー」


蜜「はいっ!ウチったら助けてもろた人にいきなりおカマさんやなんてスミマセンでしたー」


まぁ確かにおカマに見えてもしょうがないかもね…ナルは綺麗だから。


鳴「それより2人共、今何ともない?変な気分になったり何か感じたりとか…」


蜜「「は?(ケロッ」」


僕が実は死んでるとかアリスあること知ってるとか…そんな事を話す気はまだない。それを喋ってナルに余計危害を加えるような形になるかもしれないのだ。


だからあえて、何の話かわかりません、って態度をとる。


鳴「(あっれー?さっき確かに"力"を使ったハズなのに全然効いてない……?)」


蜜「あ、お饅頭食べはります?」


蜜柑がお饅頭を差し出す。何のために買ったのそれ…


鳴「(この子達…)」


ナル、ナルは僕が守るからね。心配しないで、元気を取り戻して…


ナルがなんでその表情をするのか、わかってる。辛い時は、そばにいるから。


だから、笑って…


ナルの表面上の笑顔を見て、僕は再度そう願った。


そんなことを考えている間に、ナルの話は進む。


鳴「…そんなにこの学校に入りたいんだー」


「はいっ!」


蜜「それはもうっ!」


2人で元気にお返事。


元気があればぁなんでもできる!!(笑)


鳴「じゃー入ってみる?」


蜜「はいっ…は…い…?」


きた。そう思って顔を綻ばせる僕。


鳴「入れてあげるよ、アリス学園に。勿論ちょっとしたテストを受けてもらうと思うけど…君達なら多分大丈夫


「おぉ…」

蜜「うそっ!!」


やっぱり、話だけ聞くと簡単そうだなぁ…蜜柑がそんな簡単でいいん!?て顔してる。


とりあえず自分も驚いてないと不自然だろう、そう思ってナルに問いかける。


「何で!?」


蜜「だましてる!?」


鳴「ホ〜ントホントvいい反応するねーvV」


ニコニコと話すナル。よかった、今、偽りじゃない笑顔。やっぱり蜜柑は陽だまり…


蜜「でもウチ、綺羅と違って天才とちゃうよ!?」


「や、蜜柑。ウチもそこまで天才やないから!」


別に天才なわけじゃない。ただ…ほら、精神年齢的にね?もう立派な社会人なわけですよ。


「て、そうや先生!天才やないよ?入れるん?」


鳴「ああ、それ違うんだ」


蜜柑の頭上にハテナがいっぱい。今まで天才の学校と言われてきたんだからそれを否定されればそうなるだろう。


僕は本来の意味を知っているから、あえて突っ込まずにナルの解説を聞いていた。


鳴「世間的にはそういう事になってるけどねv

"アリス"の正確な意味は"天才"でなくて"天賦の才能"が本当の意味。

この学校は、それぞれの個性的な"天賦の才能"の持ち主が集まった究極の一芸入学の学校ってとこかなvV」


「…ウチらにも、その"天賦の才能"があるってこと?」


鳴「メイビ〜オフコ〜スVv」


ナルのこういうとこだけはちょっと…いやかなり頭叩きたくなる。いちいち英語使わんでええねん(笑)蜜柑一応小学5年生だし?


蜜「凄いっ…」


蜜柑が凄い凄いと言っているとナルが、「かくいう僕にもねv」と言った。


蜜「え―――っ!!うそうそうそっっどんなん!?」


蜜柑…声大きいよ、耳があああっ((


そんでもって、さっき見たじゃないか、ナルのアリス(笑)







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