学園の扉
4
蜜「…蛍…蛍はひどい…」
「…蜜柑、」
蜜「ずっと会えへんくなるのにアリスの事今まで何も…一度もウチらに言うてくれた事なかった…」
そうだ、蛍も蛍だ…こんなの、悲しいよ。
「そやな…こんなダマシでウチらが蛍忘れる思うなんて人のことなめてる。
ウチらが泣くから…友達やのに蛍1人で何もかもしょいこむ事になったん…?…蛍のアホ」
蜜「お前の愛は分かりにくいんじゃ〜〜〜」
そうだ、蛍bはほんとアホだ。僕らが、こんなことで忘れるわけがない。
見捨てるわけがない。
(綺羅、蜜柑はいつも笑ってて)
蜜「ウチなんも知らんと蛍にひどい事ばかり言うた…手紙でも責めるような事ばかり」
蛍、あんたの考え、アダになってるよ。
あんたなりの配慮かもしれないけど、こんなの余計悲しいだけ。
蜜柑のべったり加減をなめてもらっちゃ困る。あの、柚香さんの子供。行平さんの子供。
それに…
蜜「そんなん友達失格や…」
蛍のバカ
「こんな別れ方いやや…」
1人でも消えたら笑えないのよ?
蜜「いややよ…」
蛍が一緒でないと意味ないよ…
――夜――
蜜柑と二人、こそこそと家を出る。
ついにこの時が来たのだ。皆を守れる。隠し通してきたこのアリスで。
そんな固い決心と、もう一つ。ウキウキしたテンションが。
だって憧れのアリス学園ですよ?今まで幾度となく会いたいと思っていたキャラ達が勢ぞろい…っ
蜜柑や柚香さんと会ったときはそれこそ感動したけど…自分生まれたてだし柚香さん必死に逃げてるしでそんなこと考えてる余裕なかったもんねーっ
蜜「(ごめんじーちゃん…)」
じーちゃん、今までありがとう。引き取ってくれてありがとう…
友「アリスの学校は特っ別天才な子しか入れへん町難しい日本一エリート校なんやって」
蜜「普通の人は入れへんの?」
友「あはは。絶対ムリ」
「…無理な事でも」
蜜「諦めへん限り道は開けるっ…(と思う)」
蜜「「がんばろなっっ!2人なら出来ひん事はないっ」」
――朝――
じ「孫が家出したっ!…わしのへそくりと共に…(これは蜜柑の方じゃな…)」
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