学園の扉
8
そんなこんなで、着替えた。
蜜柑が更衣室から出てくる。
鳴「おー!かーわいいvV」
岬「似合う似合う」
涙を拭いながら出てきた蜜柑にナルと岬が拍手する。
蜜「えへvV」
可愛いと言われ、まんざらでもない蜜柑。
鳴「ほーら世界一かーわいーいぞーvV」
蜜「きゃー!あははっ」
ナルが蜜柑を高い高いしながら回る。蜜柑は凄く楽しそうだ。
岬「(良かった機嫌なおって…)」
しかし、綺羅がなかなか出てこない。
ちょっと不思議に思ったのか、ナルが声をかけてきた。
いやね、出れないのにはちょっとした理由がありましてね?
…うん。それはそれは最悪なコンディションが。
鳴「綺羅ちゃんはどうしたのかなー?」
「…///」
鳴海の言葉を聞き、でてきた…が、
鳴岬「「…///」」
「…これ…大きい…っ///」
ぶかぶかだった☆
おいこらナレーション。ぶかぶかだった☆じゃないよ!!
僕コンプレックスなんだよくっそ恥ずかしいよ!絶対あのナル達の目、『どんだけチビなんだよ』って呆れてるんだよ!!
今の綺羅の状況は、ぶかぶかな制服でスカートを抑えている(スカートはウエストがぶかぶかな為。)状態。
あぁ、さっき「泣いてなんかいられない」って思ったばっかりなのに。
鳴「(可愛い…っ///)あちゃー…でももう上の替えが今ないんだよね…
しょうがないからスカートだけ替えよっかーvV」
「え…」
待てよ、おい、冗談だろぃ…?上このぶかぶかでいろと…?
鳴「ごめんねー?この間初等部の子が上の服破いちゃって…注文が届いたら一番に綺羅ちゃんに届けるからねーvV」
「…はーい。」
まぁしょうがない、ナルが悪いわけでもないから責めるわけにもいかないし。
てなわけで着替えた。
鳴「おー!可愛い!」
「ほ…本当?」
岬「おお、可愛い可愛い!///」
鳴「ほーら!宇宙一可愛いぞぉーvV」
「きゃはははっ」
ナルが蜜柑にした事と同じ事をする。
…さりげなくレベルがupしているのは気になさらずに。
結構子供騙しだなぁと思っていたものの、なにげに楽しかった。浮遊感がさ、子供じゃないと味わえないっていうか(笑)
岬「(ほっ…)」
ナルが綺羅をおろしてニコニコしながら口を開く。
鳴「さて綺羅ちゃん、蜜柑ちゃん。君達のアリス学園入学についてだけど、無事入学決定いたしました――!!」
蜜「「きゃー!やたー!」」
岬「よかったー」
ナルの言葉にバンザイする綺羅と蜜柑と岬。
蜜柑に関しては一気にテンションがupする。
鳴「だけど仮」
蜜「え」
あぁ、もうすぐ北の杜騒動があるんだなぁ…なんて思いつつ、ん?と頭をひねった。
確か、これでアリス見定めるんだよね。しかも棗が爆発してレイ来ちゃうんだよね。あっもうダメ僕アリスばれる(笑)
鳴「前にも言った通り正式に入学するためには一週間の仮入学中にある入学テストにパスしてもらいますvV」
蜜「「入学テストー…おー…」」
そして上がったテンション一気に下がる、と。
鳴「なーに、カーンタン!
これから君達が入る初等部B組で君達がクラスメイトと仲良く協調性をもって受け入れられればいいだけの話だよvV
学園はその過程を見て君のアリスレベルを見定めるだけvV」
うん、それが簡単じゃないんだよねっ!なんて思いつつ蜜柑を見ると。
蜜「…それだけ?」
鳴「yes☆それだけ!」
↑夜の通販番組調で
…やっぱりな。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!