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学園の扉
7



部屋には2人のすすり泣く声。


蜜「「うっく…ひっく…うぅ〜」」


鳴「さあさあ。もう泣きやんで、綺羅ちゃん蜜柑ちゃん」


ナルが2人を慰める。最も、蜜柑が泣くのは当たり前だ。パンツはひどい。うん。


「うっ…う…」


鳴「パンツ脱がされたくらいたいした事ないってーvV大人になったらもっとすごいことするんだよー?」


岬「たいした事だろう…」


そんなナルの言葉に岬が突っ込み、蜜柑はより一層泣き声を大きくし、綺羅は膝を抱えて泣いていた。


蜜「ウチもうお嫁に行けへん〜〜っ!うあ〜〜っ!!」


鳴「あー大丈夫!そん時は棗に責任とらせるからvV」


蜜「ぎゃ―――っっ!!いやじゃ―――っっ!」


恐ろしいことを言い出すナル。


蜜柑がかわいそうだよ、とか普段なら言ってやれるのだが、僕は僕でコンプレックスをつつかれたことに悲しんでいた。


「ウチの事チビって…ウチのいっちばん気にしてる事を…ウチのコンプレックスを…グスッ…」


鳴「綺羅ちゃんは小さいからこそ可愛いんだよーvVまぁ小さくなくても可愛いけどねvV」


「うぅ〜っ」


ナルが優しく声をかける。それでも綺羅は拗ねたまま。


鳴「ほらほら拗ねないで。綺羅ちゃんも蜜柑ちゃんも泣いてないでvV」


ぴらっと2つの制服を綺羅と蜜柑の前に差し出す。


鳴「はい。これ綺羅と蜜柑ちゃんの制服。泣いてる顔は2人には似合わないよvVはやく泣きやんで着替えておいでvV」


そうだ、これから皆を助けようというのに、こんなことでへこたれていては親や神(?)に合わす顔がない。


何より、僕が笑顔でいなければ人を笑顔にさせるなんて無理な話だ。


ナルはやっぱり優しいな…








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