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学園の扉
5



蜜「あ!そや!」


蜜柑が思い出したようにぱっと顔を上げる。


蜜「このお面何?」


「何か かわいーねこれ…」


岬「突然話が変わるな君達は」


僕知ってたらおかしいしね…蜜柑が知りたいのならそれに乗るしかないでしょう!


それに、知りたい事があるのならば知りたいと思う普通でしょってゆうじゃん♪←ロミシンww


岬「それは"アリス完全制御面"だ」


蜜「せいぎょ?」


「それってアリスが使えなくなるーみたいな?」


蜜柑と綺羅は首をかしげながら聞く。


岬「ああ。それを被ってる間はその人間のアリスを0まで封じる危険人物専用の罰則用のお面だ。1度onになると本人の手でははずせない。

生徒の中には危険と隣り合わせのアリスを持つ子もいるからね。いわば目印だ」


目印…


そんな言い方して、蜜柑にもし誤解されたらどうするつもりなんだよ岬…


内心少しため息だが、岬に限ってそんなヘマを起こすことはないだろうと腹をくくった。


岬「黒ネコは『避けて通れ』って言うだろう」


危険人物…か…


岬蜜「「「…。」」」


3人の目線が棗のほうへ。


岬「まぁ棗にしたら、いざとなったらこんなお面意味のないものにしてしまえるんだろうけど」


蜜「え…」


「…」


そんな少し重い空気の中機械音が鳴り響く。


岬のケータイの音だった。


岬「『温室に侵入者』!?すまない!急用が出来たので俺はこれで失礼する」


蜜柑はシュークリームを食べながらうなずく。


岬「ああ君達」


蜜「「はっ」」


おもわず敬礼。


あまりにいきなり振り向くから(笑)


岬「今からここに人をよこす様に手配するから人が来るまでの間もし棗が目を覚ます事があればすぐにそこの緊急スイッチを押しなさい」


黒ネコは


岬「いいね。必ずだ!(バタン」


避けて通れ―――


蜜「「…。」」


危険人物、といってもどこまで危険なのかわかっていないのだろう。


もっとも、危険ではないのだ…そう、危険ではない。こうなったのはあの可哀想な人がそうさせてしまったのだ…


蜜「(危険人物…)」


蜜柑が棗の鼻をつまむ。


蜜「なんや♪起きひんやん♪」


「や、起きる確率のが高かったで今の…」


てか起きてます、起きてます…確かこれで起きるんだよあいつうううっ!


蜜「さっきの話…ウチって一体どんなアリス持ってるんやろ」


「な♪蛍はどんなアリス持ってんのかなあ」


とりあえず蜜柑が可愛い。合わせて話さないといけないけど、それも愛ゆえ…((


蜜「そーいえば!蛍にもーすぐ会えるんや!」


「そうやで!あー早く会いたいな…(ヒュッ」


蜜「「え」」


いきなり綺羅の視界が反転した。


ドサッと何かが倒れたような音がしたかと思うと…


「わっ」


ガッと起きた棗に押さえつけられる。


蜜「「!」」


お…起きた――――っ!!ていうかんんっ!?なんで僕なの!?蜜柑だって思って僕ボタン押す準備できてたのに!!


棗「5びょ…!///(何こいつ…小動物みたいで可愛いんだけど…///)」


棗は綺羅を見たとたん顔を赤らめた。


「…?」


あれ、何で固まってんだこいつ…?



まぁ鈍感なのは親(柚香)譲りですよねぇ…。









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