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学園の扉
4



岬「ところで君達は自分の"アリス"が何なのか知っているのか?」


ふいに頭上から岬の声が聞こえる。


蜜「「…?」」


蜜柑はお饅頭を食べながら頭に?が浮かんでいて、僕は首をかしげる。


知らない設定だからね。かしげるタイミングもう少し遅かったら危なかった。ふぅ。


岬「…そうか」


蜜「あっ!そういえば鳴海先生のアリス訊くの忘れたっ!」


突然蜜柑がそう叫ぶものだから慌てて僕も蜜柑に合わせた。


「あっ!しまったー!」


岬「あぁ あいつか。あいつのアリスは『フェロモン体質』だ」


蜜「「ふぇろもん体質…?」」


改めて聞くとなんだそれ、ってなる…


やっぱ実際に聞くと不思議な感じだな、当たり前だけど。


岬「男女問わずフェロモンをまき散らして相手を虜にする才能だよ。まったく奴らしい胸くそ悪いアリスだ」


蜜「(何それ…)」


いやぁ、蜜柑がすっごい変な顔してる。あははは。←


可愛い顔が台無しだぞ?


岬「奴はその気になればフェロモンで相手を意のままに出来るし」


さっきの棗のやつかぁ。


岬「色恋に免疫のない子供なんかが奴のフェロモンを受けたりしたらあられもなくメロメロになったり失神したりもする」


…棗もまだまだおこちゃまなんだろうか、それともナルが強くフェロモンを浴びせたんだろうか。


確実なのは絶対に今の僕がナルの本気に素で当たった場合、棗と同じく失神するだろう。


岬「あれでも普段は制御ピアスでフェロモンを抑えてるらしいが。

他にも学園にはいろんなアリスを持つ子がいる。一般によく知られている念道力や千里眼の持ち主。かと思えば冗談かと思ってしまうようなバカバカしいアリスまでな」


改めて聞くとアリスって…


岬「この学園はそういう人より秀でた不思議な力を持つ者を集め、それを育てて保護する場所だ」


アリスって


岬「"アリス"とはその力と力の持ち主の総称だよ」


何か


すごい…っ


蜜「「すっご―――い!!おもしろ―――いっっ!!」」


「ウチらってそんなすごい人達の仲間やったん!?」


ほんとに、すごいなぁ…っ


蜜柑と同レベルな反応をしながら岬から離れる。


蜜「先生 先生っっほならウチはどんなアリス持ってるんですか?綺羅は?」


岬はたじろぎながらも蜜柑の質問に答える。


岬「それは俺には分からない、」


蜜「えぇっ」


岬「君達のアリスを見抜いたのは鳴海だ。言い出しっぺにききなさい、」


蜜「くあーっ先生カムバーック!!」


あぁ、蜜柑が叫んでるよ…


こんな3人の知らないところで、銀髪と金髪の少年が鳥を呼んで何かしていた。








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あきゅろす。
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