学園の扉
3
岬「…スマン驚かせたか。鳴海が連れて来たアリス候補生って君達か?」
蜜「「(コクコク」」
岬が来ることは予知していたし大きい声だされるのも分かっていた。
でも…実際されるとすっごいビビる。声が一瞬出せなかった。
岬「鳴海がここにいると聞いて来たんだが…邪魔したな」
岬が応接室を出ようとすると…
ガシッ
蜜柑がしっかりと岬を掴んだ。
―――いきなりお悩み相談室―――
岬「なになに『鳴海先生が本当に信用出来る人か超不安』?」
まぁ別に僕は信用してる…ていうか、知ってるしね?聞かなくてもいいんだけどね?
ほら、ここで岬が言ってくれないとさ…僕が知ってたらおかしいことじゃん?(遠い目
蜜「セクハラっぽいし、男の子の事、ムチでビシバシ。靴でフミフミ!でも優しいし…」
岬「なるほど…(あいつ一般人の前でなんてマネを…)」
あぁーまぁね…わかってない方からしてみれば最悪の状態だろうね…
蜜「ウチの親友もこの学校に居てて、ウチ…ウチ蛍までそんな目に遭うてるんやないか思てもう…(ガクガクブルブル」
岬「まあちょっと落ち着きなさい…」
蜜柑が死体のポーズしてる。リラックスに最適なので是非是非!
岬「君の話を聞く限り、多分鳴海は棗を庇ってそういう行動に出たんじゃないかと思うんだが」
蜜「え」
岬はよくわかってる。だから、やっぱり安心する。でも岬のことも心配なんだよねぇ…色々抱えてそうだし。
岬「棗は騒ぎ・脱走の常習犯だ。
もしあの場で罰も受けず失神もせずただ捕まってたら
上に引き渡された後これよりもっと重い罰則を受ける事になったハズだ」
脱走か…それを止めるのも僕の役目だな。
岬「興奮した棗の事だ。そばにいる人間に危害を与えかねないならきつく接するのもやむを得ないだろう」
ナルは本気で、生徒のことを考えてくれている。それがすごく暖かくて、やっぱり守ってやらなければ、と思った。
ナルが生徒を守るのなら僕はそんなナルを守る。
岬「一見変態で、誤解も受けやすいが大丈夫。君達を見出した先生は悪い奴じゃないよ(奴を庇うのはすごく不本意…)」
岬…
僕はつい、うんうんと頷きながら岬の背中に手を回す。
蜜「(鳴海先生…よかった悪い人やなかったんや〜〜…!)」
岬「…で、君は何でさっきから俺に抱きついているんだ?」
「…岬先生落ち着くんやもん!ここの先生達は落ち着くな!」
パッと顔を上げてふにゃっと笑う綺羅。
岬はそんな綺羅に思わず赤面してしまった。
岬「…///」
…ん?岬どうしたし?
いやまぁ誰だっていきなり抱きつかれてたら不審がるか!でもさほら、望んでいた学アリのキャラに生で会ってんだよ!?抱きつきたくなるじゃん!
「?先生?」
とりあえず話しかけてみる。
岬「(はっ!10歳の女の子に見とれるなんて!俺はどうかしたのか!?)いや、なんでもない。」
離れがたいなぁ…なんかめっちゃ安心感ある…。
そういえばこっちに来てからずっと精神張ってて、頼ろうと思ったことがなかったから…
「もー少しこのままでもいい?」
ぎゅーってしながら綺羅が岬に聞く。
岬「…ああ。///(可愛い…///はっ!何を考えてるんだ俺は!)」←岬先生キャラ崩壊。
蜜「(よかったー!鳴海先生信じててもいいんや!)」
蜜柑はまだ感動中。
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