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純情乙女




「鈍臭ぇなぁ。」

よく見ると、ジャニーズ系の可愛い顔している
若い男の人。

『スッ、スミマセン。ありがとうございます。』


「別にイイですぜイ」


可愛い顔なのに
…笑顔が黒い


そんな事より、カッコイイお兄さんは…


こちらの方には見向きもせず、メニューを睨みつけ…ご覧になっていた。


『ご注文は、お決まりですか?』


「店長に、適当に見繕ってって、言って。俺達、常連さんだから。覚えてね」


ゴリラさんが、満面の笑みで、みなさんの紹介を始め出した。


「この、1番若いのが、総悟で、こっちの、影が薄いのが、山崎。こいつはトシ。で、俺は近藤。近藤勲です!」


…トシ?
トシってゆーんだ!
…でも、なんで、あだ名?他の人は名前なのに、なんで、あだ名?

あたしは、名前を知りたいんだよーっ!!


「で、お嬢さんの、お名前は?」


機関銃の様に、自己紹介が終わったと思ったら、今度は、名前を聞かれた。


「花音ちゃんですよ。新人ですから、お手柔らかに」


背後から、店長が助け船を出してくれた。


『…花音です。
よろしくお願いします』




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