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純情乙女




『……はぁーっ?!』


あたしは、驚きのあまり、スプーンを落とした。


「そんな大声だしたら、格好悪いじゃねーか!」


『あっ、スイマセン…』


あたしは、スプーンを拾い、パフェのグラスの中をほじっては、口に運び、ほじっては、口に運び…という行為を繰り返していた。


「動揺しすぎですぜィ。」


『どっ、動揺なんて…』


「それ、もう空っぽですぜィ。」


…ホントだ。


何もすくえてない、空のスプーンを口に運んでいたのか、あたしは…


『でもさぁ、あたしと総悟が結婚したら、土方さんと義妹になるんだよねぇw』


あはははー

と、笑うと


「じゃあ、結婚するかィ?」


と、黒い笑みで返された。


『有り得ないからっ!』


「そうですかィ?俺は、本気ですぜィ。」


『はいはい。パフェも空になったことだし、次は、何処に連れてってくれるの?』


「えっ?服を選んでくれねぇんですかィ?」


『あたし、そんな恋の応援できないよ。ってゆーか、あんな、人のいい近藤さんを足蹴に扱う女の服なんて、選びたくない!』


「そうかィ…。実は、俺もイヤだったんでィ。」


ニカッと笑って、伝票を手にした総悟が、


「じゃあ、今から遊園地に行きやすぜィ。」


と、言った…


遊園地?!


なんだか、嫌な予感がするなぁ…





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あきゅろす。
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