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Silver Chain




俺は、家で愛読所を開けていた。


しかし、ナルト達との会話が、頭から離れず、
本の内容は、さっぱり頭に入ってこない。


そんな時、見知った気配を感じた。


まっ、来る様な気はしてたけどね。


――トントン


ドアがノックされた。


「来るんじゃないかと、思っていたよ。
まっ、入れば。」



「…あぁ」


サスケが少し戸惑いながら、部屋に入って来た。


「お茶でも入れましょうかねっ。まっ、適当に座って。」


サスケは、言われた通り、テーブルの側に腰を下ろした。


「花音の事、聞きたいんデショ?」


お茶をテーブルに起きながら、俺は尋ねた。


「あぁ…」


サスケは、少し驚いて、短い返事をした。


「サスケだけ、納得できないって顔してたからね。…で、何が聞きたいの?」


サスケは、湯飲みを手に包み込んだまま、黙ったままだった。

何から、聞けばいいのか、わからないといった様子だ。


「…あいつ、長期任務なんて嘘だろ?」


サスケが、顔を上げて、俺の目を見た。


「やっぱり、サスケには通用しなかったのね。」


俺は、溜息混じりに、お茶を飲んだ。


「カカシの妹ってだけで、名前が知れ渡るだろうし、今まで、聞いた事がなかったっていうのが、おかしい。それに…」


「それに?」


「兄貴と…うちはイタチと関係あるんじゃないのか?」


はぁ…参ったねぇ。

そこまで読んでたか…


「サスケ。今から話す事は、里の上の者しか知らない。…意味が、わかるよな?」


俺は、いつもの飄々とした態度から鋭い眼差しに変わった。


「あぁ…」


サスケの目付きも変わった。


「花音は、任務の帰りに、姿を消した。」


「抜け忍になったのかっ!?」


「…イヤ。わからない。…でも、俺は違うと信じている。」


俺は、花音が消えてしまった、あの日の事を、サスケに話し始めた。





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あきゅろす。
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