Silver Chain 7 「カカシ先生って、《はたけ》だったよなぁ?」 帰り道、ナルトが突然、尋ねてきた。 「いきなり、何よ? 先生の苗字も忘れたの?」 「違うってばよ。《はたけ》って他に居るのかなって、思ったんだってばよ。」 「はたけは、俺だけだよ」 そう言うと、ナルトが 残念そうに話し出した。 「俺の知ってる姉ちゃんも、《はたけ》って、言ってたってばよ。」 「…知ってる、姉ちゃん?!」 もしかして、花音の事か?! 「そのコの名前はっ?!」 つい、強い口調になってしまい、後ろに歩いていたサスケとサクラが驚いていた。 ナルトも、目を丸くして 「…花音―― はたけ花音って、言ってたってばよ。」 やっぱり、花音かっ! 「ナルト、それは、いつ頃の話だっ?!」 俺の口調は、ますます強くなる。 「…もう、かなり前だってばよ。アカデミーに通ってた頃だったから…」 姿を消す前か… 少しの期待が 一瞬にして、消えた。 「…それで、なんで知り合ったのよ?」 俺は冷静さを取り戻し いつもの口調で聞いた。 「はたけ花音!?」 いつも冷静なサスケが、びっくりした様に叫んでいた。 「サスケも知ってるの?」 「…あぁ。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |