Silver Chain
7
「…あいつ、いい女になるぜ。」
高杉が、木の影から姿を現した。
「わーってるよ、そんなこたぁ!それより、花音に手ぇ出すんじゃねーぞっ!」
俺は、ムキになっていた
「ククッ…さぁ、それはどうだかなぁ…
でもよ、見た所恋愛なんてした事ねぇんじゃないか。あいつ、いくつだ?」
「確か…15って言ってたなぁ」
「そりゃあ、これからが楽しみだな…」
高杉は、挑戦敵に笑った
「何言ってやがる!あいつの心は、あっちの世界に置いたままだよ。」
…多分、俺の勘が正しければな――
「そういう女を手に入れるのも、おもしれぇな」
「てめーっ!花音傷付けたりしたら、俺がただじゃおかねぇぞっ!」
「お前を、からかうのも楽しいがな…。
それより、桂が、どんな対応するかが見物だな」
「ヅラのことだ。一生懸命教えるさ。多少ズレてるがな。それが花音に伝わるかは、わかんねーけどよ。」
「そういう、お前も花音の困った姿が見たくて、桂のとこへ行かせたんじゃねぇのか?」
「…お前も、見てみたいだろ?」
俺達は、お互い黒い笑みを浮かべて
様子を見に行った。
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