Silver Chain
6
『…あたしが、仲間を?』
あたしは、銀時の瞳を見た。
「たっ、多分だけどよっ」
そう言って銀時は
あたしから離れた。
「っつーか、花音自身も気付いてねぇんだよ。」
そう言って銀時は
あたしの頭を
くしゃくしゃ
っとした。
『…銀時』
「ん?」
『…あたし、忍術使うの控える様にするからさ
剣術、教えてよ』
「控えるじゃなくて
使うなっ!」
銀時は、ドロンのポーズで言った。
『ふふっ。それは無理だよ。だって、あたし忍だもん。』
「…そうだよな。花音が忍だから、ここに居るんだもんな。
でも、俺のは我流だからよ、ヅラにでも頼んでみろよ」
『ヅラに?…教えてくれるかなぁ?嫌がるんじゃない?』
「さぁなぁ…花音の頼み方次第じゃねぇの?」
銀時は、意地悪な笑みで答えた。
…確かに、みんな良くしてくれるけどさ…
断られたら
それなりにショックじゃない…
『…とにかく、ヅラに頼んでみるよ。
銀時…ありがとね。』
「おぉ」
あたしは、ヅラを探しに行った。
「…盗み聞きとは、悪趣味だなぁ、高杉よぉ」
「ククッ…バレてたのか」
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