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Silver Chain




あたしは、銀時に
抱きしめられている…


ふわふわの髪が

頬を掠めて

くすぐったい


『…忍はね、任務完了させる為には、死をも厭わない。…死ぬ事を前提に、任務に向かう時もある。…それが忍よ』



「…それが、今まで花音が生きてきた世界では
当たり前なのかもしれねぇ。
だけどよ、今花音が生きてるのは、ここだ。だから、ここでは、そんな考え捨てちまえ。
捨て切れねぇって言うんなら
…忍なんて、辞めちめぇ」


銀時の腕の力が増して
更に引き寄せられた。


『…じゃあ、なんで銀時は闘うの?』


あたしは、銀時の胸に押し付けられた状態で聞いた。



「…護りてぇもんが
あるからだよ」


『護りたいもの?』


「そう。護りたいもの。それを失わない為に
闘うのさ…」


…あたしには、考えもつかない事だった。


あたしは、ただ

心の隙間を埋めるのに

闘っていただけだ…


あたしには、護りたいものなんて

なかった…――




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あきゅろす。
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