Silver Chain
2
「これってよぉ、忍術ってヤツか?」
銀時が、粉々になった木片を、パラパラと触りながら、尋ねてきた。
『そだよ。他にも、出来るよ』
あたしは、ニッと、口角を上げて
銀時を見た。
「…ソレって、脅しですかーっ?!」
こんなやりとりが
いつまでも続けばいい…
『…でもね、こっちに来てから、忍術が使い辛い
チャクラ…忍術を使う時に必要なエネルギーみたいな物…なんだけど
木の葉に居た時よりも
かなり量が減ってて…
コントロールも難しい
だから、戦闘に入る前に練習しようと思って…』
「…戦いの時に、使うつもりか?」
銀時の表情が変わった。
『…ん。だって、剣術だけじゃ、みんなより劣るし、体術だったら、倒せる敵の数が限られてくる』
あたしは俯いた。
「何、言ってんだよ!
そんな心配なんて、しなくていいんだよっ!
花音並の強さがあれば、死にやしねぇーよっ!」
銀時は、切り掛かるようなフリをして
あたしの、肩に手を置いた。
『足手まといに、なりたくない』
あたしは、銀時の手を
振り払って立ち上がった
その時、目眩がして
よろけてしまい、銀時に倒れ込んでしまった。
「おっ、おいっ!大丈夫かよ!?」
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