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Silver Chain




花音が姿を消してから


何の情報もなく
俺は単独で、花音の消えた付近を調べた。


しかし、どこを探しても

何の痕跡もなく

さらわれたとしても

敵からの脅迫などもなく


まさに、八方塞がりだった。


「お主、いい加減にせい
っ!何度、匂いを嗅いでも
花音の匂いは、せんっ!」

パックンにまで、怒鳴られる始末だ。


…どうして、俺は

突き放すことばかり

してしまったのか…


確かに、俺には


重過ぎた。


オビトの意志も…


四代目の意志も…


そして、これ以上

大事なものを失うのが

怖かった。


護る自信が、なくなっていた。



花音に、自分の気持ちをぶつけていれば


こんな事にはならなかったのか…


女で気を紛らわし


花音を傷つけて…


そんなこと、言えた義理じゃないよネ…


…花音


必ず迎えに行くから

待っててくれよ…




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あきゅろす。
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