[携帯モード] [URL送信]

Silver Chain




「…そっかぁ。じゃあよ兄貴からしてみれば花音が突然、居なくなって心配してんじゃねーの?」


『…どうだろ…―
案外、普通に任務してんじゃないの…』


意外な答だったんだろう銀時の顔が歪んだ。


「…そうか。だけどよぉアレだな。俺と兄貴を間違ぇるって事ぁ、花音の兄貴って、かなりの男前だよなぁ。」


銀時は、また寝転んで
あたしを見上げるように
ニヤリと笑った。


人には、触れられたくない事がある。


でも、そういうのって
詮索したくなるものだよね。


それに、あたしは、
身元不明の怪しい人物


詮索されて当然なのに…


銀時の優しさと

あたしを信用してくれている想いが


あたしの心に響いた。


銀時になら


話せるかもしれない…


銀時なら


開いた心の穴を

埋めてくれるかもしれない…




[*前へ]

9/9ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!