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Silver Chain




あたしは、今日も屋根に登り、月を見ていた。


「よぉ。」


あたしに、許可を得ることなく
横に寝転ぶ、銀髪


あの、月と同じ色


「あのよぉ…俺が花音を見付けた時、お前
俺を見て《カカシ》って言ったんだけどよぉ
…俺を案山子に見間違えるたぁよぉ…
アレかぁ?俺は、たんぼに立ってる、へのへのもへじですかぁ?」


ムッとして、あたしを見た銀時が


あたしの顔を見て
驚いている。


「おっ、おいっ!別に怒ってねぇよ。あっ、アレだよ。ショックっつーか傷付いたっつーかよぉ。…だから、泣くなよ。」


花音がそんな事で泣くなんてよぉ…と言いながら、銀時は、頭を掻いた。


…あたし、銀時が、兄貴に見えたんだ…―


知らないうちに

零れた涙が頬を伝って、あたしの手に落ちた。


『…違う。カカシっていうのは、兄貴の名前。』


「はぁっ?お前、兄貴が居たのかよ?」


銀時は、更に驚き、飛び起きた。


『…まぁね…』


あたしは、曖昧に返事をした。




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