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Silver Chain




外に出ると、何人かの侍が、雑談をしていた。


今日は、戦いには行かない日のようだ。
その中の一人に話し掛けた。


『あの…昨日、怪我して帰って来た男は?』


「あぁ、高杉さんか?
高杉さんなら、あっちで刀の手入れをしてたぜ」


『ありがと』


あたしは、教えてもらった方へ、足を運んだ。


寺の境内の縁側で、刀の手入れをしている高杉が見えた。

高杉も、あたしに気付いたらしく、手を止め
こっちを見てる。


『…傷の具合は?』

あたしは、少し離れた所から、声を掛けた。


「あぁ。少し痛むが
この通り、動ける」


そう言って、隣に来いと言うように

ポンポンと、床を叩いた。


あたしは、ゆっくり近づいた。


「ククッ…俺の方がお前を
警戒してんだがなぁ。」


そう言いながらも、少し微笑んだ。


あたしは、高杉の隣に腰を降ろした。


「俺はよぉ、お前の事
信用した訳じゃねぇぜ。けどよ、怪我治してもらったしな。
それに、銀時が、俺の目に狂いはねぇ。なんて言うからよぉ。…俺は、銀時の事は信用してるからよ…」


そう言って、刀の手入れを始めた。


あたしは、何も言えず
俯いていた。


それって、遠回しに
あたしのこと、信用してくれてるっこと?


高杉を見ると、何事もなかったかのように
刀の手入れを続けていた


…よく解らない男


「花音ーっ!花音ーっ!ったく、何処行きやがった。」


銀時が、あたしを捜しているようだ。


「ククッ…お呼びだぜ」


高杉の笑みは、暖かかった…




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あきゅろす。
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