Silver Chain
5
目が覚めると、隣から
規則正しい寝息が聞こえた。
隣で、銀時が眠っていた
『…ずっと側に居てくれたんだ…』
あたしは、無意識に
銀色の髪に、触れていた
…兄貴と同じ色の髪
でも、兄貴のはサラサラで
銀時のは、フワフワしてる
同じ銀でも
違う銀
でも、異世界に来ても
銀色に関わるなんて…
あたしは、ふっと自嘲した。
「…―んっ…
おっ、起きたか?
どうた、体の具合は?」
銀時は目を擦りながら
起き上がった。
「うん。大丈夫。それより、昨日の…」
「あぁ、高杉かぁ?あんなの、ほっときゃ治るのによ。あっ、悪ぃ。
花音のおかげで、傷は大丈夫みたいだぜ」
「じゃあ、ちょっと様子見て来るよ。」
そう言って出ていこうとしたら
「ありがとなっ」
そう言って、あたしの頭を撫でた。
なんだか、心が
ほんのり暖かくなった
気がした…
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