Silver Chain
7
「まぁまぁ、落ち着け。それよかぁ、体の具合はどぉなんだ?
見た所、怪我とかは、なさそうだけどよ。」
相変わらず、マイペースな銀時だが、
どうやら、気遣ってくれているようだ。
『…怪我は、ない。』
「そぉか。じゃっ、茶でも入れてくるわ」
そう言って出て行った。
…拾ったクセに
無関心か?
あたしは、銀時が出て行った後も、そこを見つめたまま、ボー然としていた。
そんなあたしの様子を察した桂が、口を開いた
「あれでも、お主の事をかなり心配しておったんだぞ。」
『そうなの…迷惑かけたみたいね…
…あの…その…―
ありがとう…』
身元も解らない、ましてや、敵かもしれない
あたしのことを
助けてくれて
今も、こんなに気遣ってくれて…
素直に
うれしかった…―
『あのさ…信じてもらえるか、わかんないけど
あたしの話、聞いてくれる?』
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