Silver Chain
１
「おいっ！おいっ！
大丈夫かよ？」
あたしを呼ぶ声と
揺さぶられる感覚に
目を開けた
そこには、心配そうに
こっちを覗きこんでいる
銀髪の男…―
『…カ…カ…シ…？』
あたしは、意識を失った
「おい、おい…カカシって、アレですかぁ？
たんぼに立ってる、アレですかぁ？
そんなんと、見間違えるって、どぉよ？
チッ、面倒くせぇなぁ
ケド、置いて行く訳にゃいかねぇしなぁ…」
銀髪の男は、花音を抱き上げ
歩き出した。
「ってゆーかさぁ…
何？この格好。
忍者のコスプレですかぁ？コノヤローッ」
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